中国留学記 中国民族大学

中央民族大学に留学して

K.T.


私が留学していたのは北京の中央民族大学でした。とてもコジンマリした大学です。留学生寮の近くに中国人学生の住む寮もありますから、友達もすぐにできましたし、学生寮にもよく遊びに行きました。少数民族が集まっており、各民族のお祭りなどがキャンパスで行なわれたりするという点で興味のつきないところでした。


授業については初級が中心で、最初は発音、四声の練習をします。その後に語法の授業にはいります。他には口語、聴力の授業があります。他の大学の学習班でも、おそらく同様の授業が行なわれていると思います。授業は午前中のみ、土、日は休み、朝8:00から始まります。昼は12:00まで。木曜日の午後には補講がありました。その他に、週二〜三回ぐらいで個人的に家庭教師をつけたり、互相学習をしたりして勉強していました。


食事については、原則として自分で作ってはいけないので、昼は中国人の学生と同じようにご飯とおかずを買ってたべたりでしたが、食堂も利用しました。夜は殆んど食堂のお世話になりました。
但し、食べ物は美味しいのですが、夏にはA型肝炎にかかり易くなったり、回虫が体内に寄生することもあるので、注意が必要です。お腹が痛いときにのんだ正露丸が全く効かないこともありました。それで近くの薬局で「黄蓮素」という薬を買ったのですが、これは良く効きました。この薬はたいていの腹痛に効くようです。それでもダメな時には病院に行っていました。


最後に、中国では遊ぶところはなにもないと思いがちですが、それなりにあるものです。ですから、きちんと「勉強しに来た」という気持ちを持っていないと遊んでしまうと思います。「よく学び、よく遊べ」の精神で頑張って下さい。また、最近の中国は治安があまり良くないようです。昨年の4月にも、留学に来たばかりの日本人学生が行方不明になり、まだ見つかっていないという話ですし、麻薬などのたぐいも簡単に手に入るようです。気を引き締めて留学生活を送ってください。

PAGE TOP