中国留学記 上海交通大学

上海に留学して

A.R.


私は95年の4月から約一年間上海交通大学に留学しました。そこでどのような生活を送っていたのか紹介しようと思います。


その前に一つ言いたいのは、やはり 「 留学する大学を決める時には、実際にその大学で学んだ人から話しを聞く方がいい 」 ということです。私の場合交通大学に留学した人が周りにいなかった、ということとガイドブックから得た情報だけでこの大学に決めたのですが、宿舎なんて書いてあることと全然違ってたし、(各階に電話、テレビ、冷蔵庫、キッチンがある、とあったが実際には電話以外何もなく、すべて自分で買わなければならなかった)、それに授業についても詳しく書かれていなかったから、まさかちゃんとしたレベル別クラスわけが行なわれていなくって、まさか他大学以上に日本人ばかりで、まさか《実用漢語課本》の「一」から始めるとは思いもよりませんでした。ですからみなさん、なるべく詳しく新しい情報を知って学校を決めた方がよいと思います。


交通大学の良い点は交通の便がよいというところでしょうか、確かに便利です。近くにはデパートもあるし、地下鉄の駅もあるし。(しかし、いろんなものが手に入り、他地域より物価の高い上海の中心部近くに住んでいると、お金を遣い過ぎてしまうおそれがあります。)


授業は午前中だけなので、午後は家庭教師と勉強しました。家庭教師の探し方は、先輩留学生から紹介して貰うことが多いです。私の家庭教師陣は学生さん、OL 、サラリーマン、老婦人という豪華メンバーで、旅行したり、実家に遊びにつれていってくれたり夕食をもてなしてくれたり、語学の勉強以外に本当に楽しい体験をさせてもらいました。


宿舎に籠っていると日本語しか使わないし、ヒマだし、おまけに後半ぐらいになると留学生の間の人間関係がギクシャクし、何とも重苦しい雰囲気が宿舎内に漂っていました。中国の人たちと交流しているときが一番楽しい時だったし、良い思い出となりました。


私のもう一つの楽しいひとときは 「 食べている時 」 です。学食も結構美味しいと思ったし、いろいろ美味しいものに出会いましたが、日常よく食べた私の 「 美味しい 」 ものを挙げると;


茶蛋:街のあちこちで見かける茶葉や醤油でぐつぐつ煮ている茶色の卵。


羊の串刺し:街の至るところで見られる。薄い羊肉を竹串で刺して揚げたものでも美味しいが、華亭路と延慶路の角にある串刺しはサイコロ状の羊肉を金串で刺してあてもっと美味しい。しかしその金串は使い回しなので衛生的なのだろうか ? という指摘もある。


豆乳:これは好き嫌いの分かれる飲みものですが、私は大好きです。朝は学内の購買で袋いりの豆乳を飲み(チョコレート味は飲みやすいよ !)街ではタンクみたいなとこでグルグル回っているうすピンク色の豆乳を飲みました。


甘栗:秋になると出回った甘栗。特に 「 栗子大王 」 という看板の店は美味しい。チェーン店なのか、何軒か見た。


ローヤルゼリー入りチョコ:交通大学の購買内でしか見たことのない、冬期限定の幻のチョコ。女子留学生の間でちょっとしたブームとなった。でも味は…


水餃子:中国で水餃子をイヤというほど食べたけれど、よく利用した店は交通大学正門を左にしばらく行ったところにある餃子屋さん。店の壁には何かの記事の切抜きなのか、欧米の人が「 世界一美味しい餃子だ ! 」 と語っている文章が貼られていた。世界一…そうか、だからいつもあんなに込んでいるのか ! (この店は24時間営業)でも私は大学内に出来た餃子館の餃子の方が好きです。個人的に !


この他、いろいろ美味しいものはありました。衛生的な店を選ぶよう心がけながら(特に夏場)美味しいものを探してください。でも食べなれた日本の食材も持っていった方が良いようです。上海では日本の食品がほぼ手に入りますが、値段が日本で買うものの倍以上しますので !


以上なんだか、食べ物のことでページをとりすぎ、大したことは書けませんでしたが、お役に立てば幸いです。
皆様が中国で心身健やかで楽しい留学生活を送れますように !!

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