大学間連携共同教育推進事業・中丹地域里山GT 中谷ゼミの活動紹介

 2012年11月17日(土)18日(日)中谷ゼミが京都府中丹地域で里山GT(グリーンツーリズム)ルート開発・実地調査を行った。

 1日目は3班に分かれて、大江地域、加佐地域、雲原地域の調査を行った。
(ルートの詳細は以下の通り)

大江地域ルート

KTR大江駅→和紙伝承館→元伊勢三社→鬼伝説の岩など→鬼の交流博物館(大江の鬼伝説、観光のコアとして鬼など)→帰路

加佐地域ルート

枯木→KTR大江駅→大庄屋上野家→雲の上のゲストハウス(新移住者農家等散策)→帰路(志賀郷経由)

雲原地域ルート

枯木→KTR大江駅→みんなの水車広場→みんなの我楽家→雲原砂防→廃校舎→帰路

 この取り組みは、京都府綾部市役所中丹広域振興局が事務局を行う里山プラットホーム協議会(代表:中谷)で、NPO法人里山人多田正俊氏が提唱する里山GTに中谷ゼミが賛同し共同教育推進事業の龍谷大学プログラムの一環とする形で参加している。

 また、12月15日(土)16日(日)には二次調査を予定しており、1次調査を受けて学生達は行政へのヒアリングを行い、政策と地域のニーズのマッチングに関する調査も行う予定である。二次調査に行けない学生は自発的に、地域に足を運びヒアリング調査を行うなどの動きもみられアクティブラーニングが確実に根付いてきている。 年明けには、地域の方と行政を交えた成果報告会を行い今年度の調査を締めくりとする。

里山GTの「第1歩」〜大学生からみる行政と地域のマッチング〜

 今回の1次調査の集約は、体験をベースとした知識の蓄積を意味し、「気づき」の発見に寄与していると考えられる。情報の集約だけに目を向ければ、行政のもつ資源のデータは豊富である。行政は、地域の“魅力”をすでに発見しており、政策を作成している立場にある。そのデーター政策と、新しい目線で発見する学生の発見する“魅力”とでは、どんな違いが生まれるだろうか。この相違を考えマッチングを学生が政策として提言することが、里山GTの目指すものである。

中谷真憲先生のコメント

 「学生たちは、一時合宿に向けて事前勉強はしたが、地域(日本)の伝統、産業、技芸、あるいは民話、歴史についての学生の知識は根本的にかなり乏しいので、ここで現地の感覚とすでにズレがある。このギャップも新鮮な目、という意味では活かせる要素があるが、気をつけないとベーシックな理解がないことを見透かされてしまう。現地で出てくる話に対応するにはやはり教養そのものを底上げしておく必要がある。難題。」
とコメントしている。

 またこの活動は、2社3局の新聞社に取り上げられた。

  • 京都新聞「府北部の活性化探る―京産大生聞き取り調査―」2012年11月18日(日)
  • 両丹日日新聞「大江町などで活性化策研究―京産大の学生―」2012年11月19日(月)
  • 京都新聞 (廃校の利用・活用に関しての取り組み) 2012年12月1日(土)

  • 中谷先生と大江班の学生、鬼の交流館前で

  • 調査を終え、多田氏を交え学生が議論を行う様子
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