第4回法政研究会開催

 2012年2月10日、第4回法政研究会が開催された。今回の法政研究会では、法政策学科の新設に伴い新たに開講された、「刑法III(特別刑法)」という授業科目のコンセプトとその内容について報告が行われた。

 まず、成田秀樹教授(刑事訴訟法)により「社会安全政策と刑法III」とのテーマで、当該科目を新たに開講するに至ったその経緯と趣旨、およびその理論的背景となる「社会安全政策」に関する議論状況の報告がおこなわれた。次に、当該科目を今年度担当した増井敦准教授(刑法)により、「社会問題に対する処方箋としての刑法の使い方――効能・限界・副作用」とのテーマで、今年度おこなった講義の内容について、とりわけ「交通安全」と「医療安全」に焦点を当てて報告がおこなわれた。その後、刑法のみならず、憲法・民法・法社会学・被害者学・政治学等の、専門分野を異にする様々な参加者により、様々な視点から活発な議論がおこなわれた。

 本研究会の報告・質疑等の概要については、産大法学46巻1号に掲載される予定である。

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