3月23日、学生法律相談を開催

 3月23日(金)、滋賀県近江八幡市において、本学の法律相談部所属の学生たちによる学生法律相談が開催された。
 この学生法律相談は、法律相談部の学生が一般の方を対象に無料で行っているものである。学外に移動しての実施は昨年夏に滋賀県高島市で開催して以来2度目となる。この日は、マルチ商法、離婚・親族関係など計12件の相談に対して、法学部の上野講師、吉永講師及び法務研究科(ロースクール)の高嶌教授、坂東教授の教員4名の指導を受けながら回答した(なお、弁護士ではなく学生による法律相談ということで、裁判で係争中の事件についてと、刑事事件・行政事件・税務事件は、相談を受けないこととしている)。

相談後の研究風景


 法律相談は、大学の講義とは異なり、そもそも法律的な問題がどこにあるのかということを、相談者の方との対話の中から明らかにしていく ことが必要である。そして明らかになった問題に対して、さまざまな法制度のもつ特徴も考慮に入れつつ、これもまた相談者の方との対話を重ねながら解決策としてとりうる選択肢を、相談者の方に提示し説明していく。学生たちは、普段の「勉強」とは全く異なる経験に戸惑いながらも、これまで積み重ねて来た学習の成果も生かしつつ、真剣かつ誠実に 相談者の方々に接していた。
 相談にあたった学生たちは、相談者の方から感謝の言葉をかけられた際に、喜びとともに安堵の表情も浮かべていた。「大学の社会貢献」と いう側面ももちろん含んだ活動であるが、学生たちにとってはむしろ「社会の中で育てていただく」ということを実感した一日であったようである。
 法律相談部は、今後も継続して、普段は本学法務研究科が開催している無料法律相談を手伝うことで経験を積み、長期休業期間中に学外法律相談を開催することを計画している。

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