結果分析・改善計画(平成24年度 春学期)

1.結果の総評

  • プレップセミナーは、1年次配当の導入科目である。受講生の成長実感度、満足度は、法学部での調査実施科目全体の平均と比べて、やや高くなっている。これは導入教育として期待された効果を上げているものとして、評価できる。一方で「面白さを感じた」割合は、全体平均よりはほんのわずかであるが低い。プレップセミナーでは、専門教育以外の内容、例えば各種ガイダンスを実施していることなどから、学問的な面白さだけでなく、学生生活を送る上で必要な能力について身につけることができたと認識をしているものと考えられる。
  • シラバスの活用について見ると、双方向・自由演習(80%弱)とその他の講義科目(70%超)では多く、プレップセミナーでは少ない(50%超)。プレップセミナーはクラスが自動的に割り振られていることから、受講生はあまり参考にしていなかったものと考えられるし、選択科目においては、一定程度シラバスが活用されていると見ることができる。
  • 事前・事後の学習(予習・復習)については、「十分に行った」とする者がプレップセミナーでは20%程度となっており、他の科目群(大講義科目40%程度、双方向・自由演習50%程度)と比べて低い。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

1.プレップセミナー

 上記1に見たように、プレップセミナー受講生の成長実感度や満足度は実施科目全体平均よりも若干高く、また、法学部での学びについてイメージができたとした者も70%近くであり、導入教育としては効果を上げていると言える。少人数教育という手法も、こうした効果をあげている理由であると言えよう。1年次生が秋学期以降も引き続き意欲をもって学習を進めることができるように、とくに成長の実感をさらに高くしていくことが、目指すべき方向性であると思われる。一方で事前・事後の学習については、十分に行ったと認識している者が他の科目群と比べて低い。少人数教育の手法を活かし、予習・復習を習慣づけるような試みが必要であろう。

2.少人数科目

 少人数科目においては、面白さの実感や成長実感度についても、満足度についても、実施科目全体平均よりも、かなり高くなっており、また、予習・復習を十分に行ったとする学生の割合も最も高い。学習意欲のある学生に対して、十分に教育効果を上げていると考えられる。自由演習・双方向科目などの少人数科目を質・量ともにさらに充実させていくことが、目指すべき方向性であると思われる。

3.2の各項目についての改善計画

  1. プレップセミナーを導入教育としてさらに活用をしていくために、教育内容についてさらなる工夫をしていく。担当者打ち合わせでの意見交換や、MLでの情報交換の機会を充実させていく。その際には、予習・復習を促すような課題の出し方についても、情報交換を行う。(実施担当者:各科目担当者、法学部FD委員会)
  2. 少人数科目を充実させるために、公開授業などの機会を用いて、学部内での広報に努める。(実施担当者:法学部FD委員会))
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