結果分析・改善計画(平成24年度 秋学期)

1.結果の総評

  • 昨年度秋学期の考察で、面白さの実感・成長の実感・満足度とシラバスの活用との間に有意な差が見られたが、今年度の調査では、シラバスを読んだと解答した学生がほぼ9割を占める結果となった。受講の選択にあたって8割以上がシラバスを参考にしたと回答しており、昨年度の調査よりも改善が見られる。シラバスの活用を通じて、各科目での学修目標の共有化を、今後とも継続して進めていることが必要であろう。
  • 今年度(秋学期)も昨年度(秋学期)に引き続き、調査の対象となったのは、大講義形式の科目である。その中でアンケート回答者のおよそ2/3が「面白さを感じ」て「満足をしている」というのは、かなり良い数字であると思われる。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

①履修プログラム制度の活用

 1年次生を対象に、履修プログラムを知っており登録をしようと思っているかを尋ねたところ、全体で半分弱、出席率の良い層でも「強くそう思う・そう思う」と答えたのは約半分であった。履修プログラム制度の活用が、今後の課題であると思われる。

②成長の実感について

 科目での学びに面白さを感じて満足をしている程度と比べると、「知識を得たりスキルを伸ばすなどの自らの成長の実感」については、わずかであるがスコアが小さい。この調査が成績評価などを知る前に行われているために、受講生が客観的に「達成感」を確認することができないことも、原因として考えられるだろう。

3.2の各項目についての改善計画

①履修プログラム制度の活用

 引き続き、履修プログラムの活用について、授業アンケートの機会などに調査する。また、履修プログラムの認知度を上げるために、プレップセミナーや学期はじめのガイダンスの機会を通じて、学生への説明に努める。(実施担当者:各授業担当者、法学部FD委員会)

②成長の実感について

 授業の到達目標を受講生と教員の間で共有をするために、引き続きシラバスの活用を図る。また、成長の実感に関する学生の自己評価に資するために、アンケート実施時に、授業の概要(修得を目指す知識やスキルについて)について簡単に説明をする、という方法を検討する。(実施担当者:各授業担当者、法学部FD委員会)

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