京都産業大学 法学部 法政策学科


法学・政治学の知を問題解決にいかす「政策実践力」をそなえた人材を育成

 法政策学科では、安全で安心して暮らせる豊かな社会を実現するために、法学と政治学をどう活かせばいいのかを学びます。

 激変する現代社会では、次々に深刻な社会問題が生じています。とりわけ、テロリズム、大規模な自然災害や伝染病、環境問題、犯罪や少年非行、児童虐待や家庭内暴力、そして失業や社会保障への不安など、われわれの生活はさまざまな側面から脅かされています。さまざまな社会問題には、どのように対応していけばよいのでしょうか。

 法学部法政策学科では、さまざまな社会問題に対応するために、法学や政治学の立場からアプローチしていきます。法学や政治学は、社会のしくみやルールについて考察するのが仕事です。その立場から社会問題の解決を図るとなると、現在の社会のしくみやルールのどんなところに不十分な点があり、それをどう変えていくと現状の改善や問題の解決がもたらされるのか、ということを考えていくことになります。このように、問題解決のためにどのような方策を立て、どのようにして実行に移すかということを考える学問は、「政策学」と呼ばれます。

 法政策学科では、いいかえると、法学や政治学の考え方や理論を基盤として、それを政策学によって現実に生かせるように総合していくことを学ぶのです。そのために、実務家出身教員の授業や実務家リレー講義によって、現実に生じている問題とこれまでの対策について学び、その改善方策を考えます。また、実際にフィールド・リサーチつまり現場調査を行って、問題を発見しその対策を企画・立案することも行います。法政策学科は、このようにして、社会のさまざまな分野で必要とされる、問題発見力、論理的思考力、企画立案力、情報発信力を備えた人材を育成することを目的としています。

法政策学科での学び方

 法政策学科では、おおむね、次のような順序で学習を展開します。法律学科との違いは、(1)選択必修科目6科目中2科目以上の修得が義務づけられていることと、(2)フィールド・リサーチを履修できること、です。

1年次: 学問へのいざないと基礎づくり

  • プレップセミナーで、大学での学びの基礎をつくります。高校までの学習との違いをはっきりさせた上で、法学・政治学を学ぶにあたって守らなければならないルールや、必要となるスキル(学習技術)を身につけます。
  • 厳選された必修科目(民法Tと刑法T)と1年次生配当科目(民法U、憲法A、裁判法、政治学入門、1年次双方向講義、自由演習)によって、法学・政治学での基本的な考え方の筋道を理解します。
  • 英語などの語学を中心に、全学共通科目を履修し、教養の幅を広げます。キャリア形成支援科目なども履修して、将来の自分を意識します。

2年次: 本格的な学習へ

  • ほとんどの専門教育科目を履修することが可能になり、はばひろい科目から受けたい授業を選択することができます。
  • 将来の志望や勉学への関心にあわせて履修プログラムを登録し、系統的に授業を履修します。
  • 実務家出身教員が担当する政策学の授業や、実務家リレー講義によって、さまざまな社会問題の現場とその解決のための課題を学びます。
  • 学習意欲の高い方は、2年次演習や双方向講義、自由演習といった少人数授業科目で、より深い学習をすることができます。学部融合プログラムで複合的で高度な学びを展開することもできます。
  • 全学共通科目では、インターンシップなどでキャリア観を深めます。

3年次: 知識の定着と理解の深化

  • 2年次に引き続き、はばひろい科目の中から、履修プログラムを参考にして系統的に授業を履修します。
  • ほとんどの学生が3年次演習を履修し、いままでに学んできたことの定着をはかり、専門的・能動的な学習を進めます。
  • フィールド・リサーチの授業で、実践的に、現場調査・問題発見・政策立案を体験し、これまでの学習を総合します。
  • 実務家リレー講義やインターンシップなどをつうじて、職業生活のイメージを具体化し、3年次後半からの進路決め活動に備えます。

4年次: 巣立ちの準備と学習の総まとめ

  • 4年次の春学期は、就職活動や就職・進学のための試験など、進路決め活動の時期です。このころまでに、半数以上の学生は卒業に必要な科目の履修を終えます。
  • 進路が決定した秋学期には、4年次演習で学部での学習の総まとめをします。専門的なテーマでのレポート(ゼミ論文)を執筆することによって、論理的思考力や文章表現力に磨きをかけます。

履修プログラム

 法政策学科には、学生自らの興味や志望におうじて系統だった学習を可能にする「履修プログラム」を、次の5つ設置しています。

人間の安全保障プログラム

 国際的な安全保障の分野に関心をもち、開発援助や国際交流などを通じて国際社会で活躍したい人のためのものです。国際法・国際政治を中心に学び、安全保障に関わる政策学で学習成果をまとめていきます。

社会安全プログラム

 警察官・消防士など、地域社会における安全を守る職業に就きたい人のためのものです。地域や家庭・学校などにどのような危険や脅威があり、それに法がどのように対処しているかを学び、安全確保のためにどのような政策をとっていけばよいか考えます。

社会政策プログラム

 社会保障・社会福祉・雇用などの分野に関心をもち、企業や行政機関でこれらの分野の仕事に関わりたいと思っている人のためのものです。雇用や社会保障の問題を、法制度・政治的背景・政策的展開といった多面的な視点から考えます。

行政プログラム

 一般の国家公務員や地方公務員をめざす人のためのものです。行政や地方自治にかかわる法学、政策を決めるプロセスにかかわる政治学を中心に学びます。

法政歴史プログラム

 現在の日本社会のあり方を、歴史に学ぶことによって考えていきたい、という関心をもつ人を想定して設計しました。法学・政治学という区分をこえて、歴史・社会・文化を幅広く学びたい人、とりわけ教職を志望する人に適しています。

法学部法政策学科2009年4月開設予定(申請予定) 司法外国語プログラム 人事・労務プログラム 知財エキスパートプログラム京都産業大学 法学会