データ分析で素敵な出会いをコーディネート。

データ分析で素敵な出会いをコーディネート。
京都産業大学 情報理工学部 中島 伸介 教授(就任予定)

「あっ、これもほしかった!」
隠れた興味を掘り起こす画期的なネット広告のしくみを開発中。

近年ネット広告に注目が集まっている理由は、それぞれのユーザーに合わせた広告をリアルタイムに配信できるから。「適切な人へ、適切な広告」を提供できるため、企業は高い効果を期待しています。例えば、ネット上の情報を閲覧している時、検索したことのある企業や商品の広告が表示されるのは、あなたの履歴を元にしているからです。しかし、このしくみは単純なキーワードマッチングであることが多く、検索をしたことがない潜在的な興味を持つ購買層に対してアプローチすることはほぼ不可能です。むしろ、まだ企業や商品に興味や関心がない人に接触できれば、ネット広告を出す効果は高まると思いませんか。そこで、私はそんな購買層の隠れた興味を発掘してネット広告を推薦できるシステムの開発をめざしています。例えば、ある企業の自動車を購入した人がいたとします。その人が自動車を購入する前にネット上でどのようなコンテンツを閲覧したのか、また既婚者なのか、独身なのか、自動車以外に何を購入したのかなど、その人の情報を分析・活用することで、似たような興味・嗜好を持つ将来的に顧客となりうる人に広告を出すことができるのです。
そして、私の研究の次の段階は、インターネット空間だけの分析に終わらず、実空間の行動分析も組み合わせること。スマートフォンの普及により、地図アプリやSNSなどから行動がデータ収集・分析できるようになりました。インターネット空間と実空間からユーザーのプロフィールについてより高い精度で導き出すことができれば、潜在的な興味を引き出すネット広告の提案も可能になります。
近年こうした「データ」の活用がさまざまな分野で注目されています。計算速度や記憶容量など情報処理技術の進化により、これまでうまく活用できなかった膨大なデータがようやく日の目を見るようになりました。これからは収集した「データ」を分析・活用することが、社会やビジネスを制するといえます。京都産業大学の情報理工学部は10コースを設置し、データサイエンスをはじめ、さまざまな領域を組み合わせて学ぶことができます。本学部生には、社会を変える独創的で先駆的な技術開発にぜひチャレンジしてほしいと思います。
NOW

現在、多くのネット広告はユーザーが入力した検索キーワードや閲覧履歴に沿って広告が表示されます。しかし、このしくみは単純なため、すでに購入済みのユーザーに何度も同じ広告が表示されることも多く、広告が無駄になることもあります。

NEXT

インターネット空間だけでなく、実空間での行動履歴を分析し、ユーザーの嗜好やライフスタイルを推定します。これらを組み合わせてユーザーの詳細な興味を推定することで、適切な広告表示に加えて、今後興味を持ちそうな人にもアプローチするネット広告の実現が可能になります。

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