多文化共生の地域づくり

外国人の支援や多文化共生のまちづくり・むらづくりに貢献する人材を育成

目的

 現在の日本社会には、200万人を超える外国人が暮らしています。日本に住む人の60人に1人は在留外国人です。日本はすでに多文化社会になったといっても、過言ではありません。文化の違う人々が共に生活をすると、大小さまざまなトラブルが生じたり、多面的な支援が必要になったりします。そのようなトラブルに対処し外国人を支援する取組みは、地方自治体や各種のNPOなどによって行われていますが、必ずしも十分ではなく、さらなる政策の展開が必要です。また、そのような取組みを支える有能な人材は不足しています。

 そこで京都産業大学では、外国人の支援や多文化共生のまちづくり・むらづくりに貢献する人材を育成する教育プログラムを、法学部と外国語学部が共同して2014年に開設いたしました。このプログラムは、地方公務員、国際交流協会や国際交流・外国人支援・まちづくりなどの分野のNPOの職員、行政書士、入国管理局職員、弁護士、コミュニティー通訳など、外国人を支援する業務のある職業をめざす学生と、将来、ボランティアや地域のリーダーなどとして地域社会に貢献したい学生を、主たる対象としています。

 いくつかの大学の外国語学部や国際系学部に同種の教育コースが置かれていますが、本学のプログラムの特徴は、外国語や異文化理解だけでなく、政策学や法学の面での内容を充実していることにあります。それによって、外国人支援や多文化共生の施策の実務に対応できる実践的な能力を培うことをめざしています。

 このプログラムは、日本在住外国人の中で話者が多い中国語と韓国語を対象とします。外国人留学生は、母語のいかんを問わず履修できます。

内容

 このプログラムは、「言語・文化的背景を異にする多様な人々が日常生活を送る地域社会において、日本人と外国人住民との円滑なコミュニケーションを図り、豊かな多文化共生の地域づくりのリーダー・潤滑剤となれる人材」の育成を目標としています。このような人材となるためには、次の表に示す能力が必要です。このプログラムでは、それぞれの能力を、次のような授業を通じて高めていきます。

必要な能力 左の能力を養成する授業
1.外国語の運用能力 外国語学部の学生は専門の授業で、法学部の学生は共通教育科目の中国語/韓国語のエキスパート科目などで、必要なレベルの語学力を身につけます。
2.外国語以外の方法で外国人とコミュニケーションするスキル 「共生のための日本語演習」で、やさしい日本語や非言語でのコミュニケーションを練習します。
3.外国人にかかわる法制度の知識 「外国人と法」で概略を学び、さらに、関連する法学部専門教育科目で知識を広め、かつ深めます。
4.外国人行政・外国人支援の現状と課題に関する幅広い認識と問題意識 「地域多文化共生論」で現状と課題を理解し、「地域多文化共生実習」において外国人支援の現場を身近に体験します。

履修モデル

 本プログラムの主要な科目は、次のような順序で学んでいきます。「政策・法・実習」欄の科目は全学部の学生が共通して履修するもの、「語学」欄の科目は外国語学部アジア言語学科以外の学生が学ぶ科目で、○○には中国または韓国が入ります。外国語学部アジア言語学科の学生は、専門教育科目として集中的に中国語または韓国語を学びます。

政策・法・実習 語学(必須科目) 語学(主要な選択必須科目)
1年次
春学期
○○語エキスパートI ○○語会話(初級)I
検定で学ぶ○○語(初級)I
1年次
秋学期
地域多文化共生論 ○○語エキスパートII ○○語会話(初級)II
検定で学ぶ○○語(初級)II
1年次
春休み
    ○○語海外実習
2年次
春学期
地域多文化共生実習 ○○語エキスパート発展IA・IB ○○語会話(中級)I
検定で学ぶ○○語(中級)I
2年次
秋学期
外国人と法 ○○語エキスパート発展IIA・IIB ○○語会話(中級)II
検定で学ぶ○○語(中級)II
3年次
春学期
共生のための日本語演習 ○○語会話(上級)I
検定○○語(上級)I
3年次
秋学期
○○語会話(上級)II
検定○○語(上級)II

外国人留学生の語学科目については、別に定めています。

PAGE TOP