宮本 倫子 さん

略歴

京都府立北嵯峨高等学校 卒業
外国語学部言語学科スペイン語専修 2004年3月卒業
メキシコアグアスカリエンテス州 日系企業で通訳、翻訳として活動中。
(2008年7月現在) 
現職:マツダ・メキシコ




現在の職業について

  現在、メキシコの日系企業で通訳、翻訳の仕事をしています。2004年に大学を卒業、日本で1年間社会人を経験した後、渡墨。日本人メキシコ人間の通訳、翻訳で事務所、工場を日々走り回っています。

 この仕事に就いて今年で4年目を迎えます。今まで全く知らなかった未知の自動車業界に入り、まずは複雑な専門用語に頭を悩まされましたが、とにかく暗記、暗記で仕事に挑みました。工場の立上げプロジェクトの通訳、翻訳として入社したので仕事は山ほどありました。当時は大変でしたが、今振り返るとその環境が逆に通訳を磨ける最高のコンディションだったのだと感じられます。

 通訳は言葉を変換するだけではなくて、話し手が何を伝えようとしているのか?何を考えているのか?ということを感じ取ることがとても大切だと思います。この感覚が身に付いてきた時から通訳をするのが楽しくなってきました。仕事の中では、メキシコ人、日本人間での文化・価値観の違いで激しい口論の通訳をしないといけなかったり、突発で入ってきた内容の分からない通訳要求に対応したり、様々な場面で通訳が求められます。時には上手くコミュニケーションを成立できなくて落ち込むこともありますが、自分なりに振り返りをして次回に活かせるように心がけています。

 昨年の後半は、幸運なことにあるプロジェクトの立上げで半年間の日本出張に行くことが出来ました。半年間メキシコ人と共に生活をし、1つの分野に集中して通訳できたことはまた自分の新しい経験になりました。

 こんな感じで、あっという間に3年が経過しました。一度自分をしっかりと振返り、反省すべき点、改善すべき点、自分を褒めてあげられる点を見極め、自分の未熟な部分のレベルアップを図っていきたいと思います。

 

自分の目標、そして学生生活

 将来、語学を活かして仕事をしたい!そう思ってらっしゃる方は多いと思います。私も大学入学前はそう考えていたうちの1人です。日系企業のアジア進出を考えてインドネシア語、そしてアメリカの第2外国語として使われているスペイン語、両方を受験しました。
 スペイン語のクラスは少人数制で先生との距離も近いことから、自分のやる気次第で思う存分この環境を活用できると思います。また一般教科、第2言語クラスも充実しており、私は第2言語もスペイン語を選択し基礎文法のレベルアップに役立てました。
 限られた学生時代を有意義なものにするため、いろいろなことを計画的に挑戦することが重要だと思います。私の場合は、語学の勉強はもちろん、学内講座を受講し資格取得、いろんな職種のアルバイトを経験、留学、そして部活で汗を流し、大学生活4年間を最高に満喫して卒業することができました。
 逆に、学生時代で一番足りなかったと思うことは読書です。本から得られる知識、情報というのは莫大です。今の職業が通訳であることに関わらず、どんな職業に就くとしても一度社会人になれば意見を求められたり、プレゼンをしたり、人前で話さないといけないシチュエーションに必ず出会います。その時に役立つのが読書で得られる情報、ボキャブラリー、言葉の言い回し、文章の構成の仕方等だと思います。

 大学2回生が終了したと同時に中学から始めたバドミントン生活に終止符を打ち、3回生でメキシコのグアナファトに1年間認定留学しました。部活動が大好きだったので4年間続けるか、留学をするかでかなり悩みましたが、「語学を使って仕事をしたい!」という自分の原点に戻り、留学を決意しました。
 現在、留学システムというのはどこの大学にもあるすごく一般的なものとなり、毎年沢山の学生が海外へ旅立っています。そこで、今後留学を考えていらっしゃる方には是非「しっかりとした目標」を持って挑戦されることをお薦めします。留学当初は右も左も分からない状態でしょうが、1ヶ月もすれば慣れてきます。3ヶ月もすれば日常会話はほぼ問題なく話せるようになるでしょう。問題はそこから自分がそれだけ努力して語学力をUPしていけるかです。できるだけ日本人の輪に留まらず、積極的にコミュニケーションをとっていくことがレベルアップするための1つのポイントです。留学中にはいろんな国々の方の出会いもあり、楽しいことも沢山あるでしょう。しかし、目標がなく楽しいだけの環境に溺れてしまうとあっという間に時間は過ぎ、あとあと留学で得たものって?という状態になりかねません。
 人生には自分が試される“時”があります。日々地道な精進を重ねていけば、いざというときにチャンスをものにすることができるのです。そのためには日頃いかなる心構えで、どう努力しているかが大事です。この言葉はある先輩から頂いたもので、自分が環境に流されそうになったり、目標を見失いそうになったらいつも思い出します。皆さんも学生生活が本当に充実した最高の時間になるように頑張ってください。メキシコから皆さんのご活躍を心より祈っています。
 最後にこの場をお借りして、大学在学中にお世話になった教授、学生生活をサポートしてくださった全ての方々に深く感謝申し上げます。

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