田谷 和明 さん

略歴

1971年、外国語学部英米語学科卒業
同年に東洋経済新報社入社。
出版局で書籍編集を経験した後、第一編集局産業部記者として機械、医薬品、自動車、証券、食品、海運、繊維業界などを担当。
「週刊東洋経済」副編集長、「会社四季報」編集長を務めた後、第二編集局データベース編集部長、データベース営業部長など経験。
2004年、取締役第二編集局長兼データベース事業室長に就任。
(2007年12月現在)
私は、1971年(昭和46年)に外国語学部英米語学科の第一期生として卒業し、同年4月に東洋経済新報社に入社しました。

入社からすでに37年もの歳月が流れ、2008年5月には定年退職することになります。この間、東洋経済新報社で書籍編集、雑誌記者および編集者、データベースの編集などを経験してきました。こうした仕事を通じて、母校で語学を学んだことがいろいろな局面で役に立ったことが思い出されます。外国人への取材・インタビュー、米国自動車産業の取材のための現地出張、あるいは海外機関投資家への企業データの営業交渉、等々。

“産学協同”を建学理念として創設された母校に新鮮な魅力を感じ入学、緑豊かな上賀茂のキャンパスで4年間学んだことは、自分の社会人としての生活に少なからず役立ってきたことを改めて感じる今日この頃です。

また、来る2008年4月には、外国語学部に国際関係学科が新設されると知り大変うれしく思っています。入学当時、新しい考え方に共鳴し、外国語学部に設置されていた「国際関係学コース」を迷わず選択した一人として、ようやく念願かなったことを喜んでおります。(正直、もっと早い時期に学科新設できなかったものかという思いもあるのですが)学生時代のすごし方は各人それぞれでいいのでしょうが、何でもいいから自分なりの目標を持って、時間を大切に有意義な生活を心がけるべきだと思います。

会社では、学生の採用面接に立ち会う機会も多いのですが、そこで思うことは、基本の大切さと自分自身の見方・意見を持っているか、という点です。基本的な学力、周囲とのコミニュケーション力、世の中の事象についての自分の見方・意見がしっかりしていることが高評価につながります。つまり、学生時代は、できるだけこうした基本的なことをしっかり身につける訓練をする時期なのだと考えています。

大学のブランド価値は、結局のところ、こうした基本を身につけた学生、卒業生の集積の結果だといっていいでしょう。

今年の晩秋、久しぶりに母校の就職セミナーで在校生の皆様にお話をする機会をいただきました。数年ぶりの母校は懐かしく、木々の成長ぶり、外国語学部の3号館のたたずまいなど、40年の歴史を感じさせるものがありました。

在校生、お世話になった教職員そして卒業生の皆様、本当にありがとうございました。
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