中田 徹 さん

略歴

1997年 愛知県立国府高校卒業、京都産業大学外国語学部英米語学科国際言語文化専修入学
2000年 英国・アイルランド語学留学(9ヶ月間)
2002年 京都産業大学外国語学部英米語学科国際言語文化専修卒業
英国NPO CSV(フルタイムボランティア)などを経て、株式会社フォーイン入社

2012年現在、株式会社フォーイン アジア調査部にて自動車産業アナリストとして勤務
(2012年11月現在)
京都産業大学で過ごした4年間はとても貴重な時間でした。私は2回生の頃から、長期休暇になるとバックパックを背負ってアジアや欧州を旅しました。旅先で出会った人たちともっと話したいという気持ちが高まると同時に英語を学ぶことへのモチベーションは強まり、外国語学部という恵まれた環境もあって英語力は大きく向上しました。 英語を話したい私にとって学校の授業は単調に思えることもありましたが、多読、精読、文法、文化などの基本的な部分からゼミでの専門的な研究は、その後仕事などで英語を使うときに、いつも自分を支えてくれる基礎です。

3回生終了後の2000年に英国とアイルランドでの9ヶ月間の語学留学を経験。初めての海外での長期生活を通して、英語力が向上したことはもちろんですが、もっと大事なのは自信がついたことです。様々なひとたちと出会い、たくさん話し、たくさんギネスビールを飲んで、もっとたくさん話して、そんな単純なことを通して世界が多様であることを何となく感じたりしました。

2002年3月に産大を卒業した後、4月からイギリスのNPO団体CSVのメンバーとしてボランティア活動を行いました。4~7月にスコットランドの首都エジンバラ郊外で、カウンティカウンシル(郡レベルの地方行政団体)の福祉課のアシスタントとして、様々な問題を抱える19歳以下の少年・少女の社会的自立をサポートする任を得ました。

その後、7月から2003年1月までノーサンプトンシャーのKetteringという町で同じくカウンティカウンシルの福祉課Community Day Service Teamのメンバーとして18歳~65歳の身体障害者の方と働く機会を頂きました。語学学校の学生とは違って社会的な責任の伴う仕事をする中で、語学留学を通して見聞きしたイギリスとは違う英国社会の様々な側面をみることができました。福祉先進国で、身体的・精神的またはそれ以外の問題を抱える多くの人たちと真剣に向き合う時間が持てたことは自分にとって大きな意義がありました。

帰国後の2003年に自動車産業調査会社フォーインに就職し、自動車産業アナリストとして働きました。当初はアジア担当としてASEANやインドで事業展開する自動車メーカーやサプライヤー、政府関係者の方にインタビューをし、マーケットや経営動向に関する調査レポートを作成。2005年からは北米地域担当として米自動車大手のGMやFordの実務担当者にお会いし、米国自動車市場の動向などについて議論しました。

2006年9月にフォーインを一度退社。長年の夢だったチベットを旅した後、2007年1月までイギリス時代の友人に会うために英国、イタリア、フランス、ドイツ、デンマーク、クロアチアなどを訪ねました。約半年間の海外での放浪の後、コンテンツ制作会社でウェブディレクターとして大手企業のウェブサイトの企画・運営の仕事を経験。

2007年11月に先述の株式会社フォーインに再入社。アジア地域担当の自動車産業アナリストとして働いています。2008年の世界金融危機後、世界経済の成長の軸がBRICsを含む新興国に移るなかでアジアへの注目は一層高まっています。特にタイやインドネシア、インドなどは生産拠点、マーケットとして将来性が高く、私も年数回のペースで現地に飛び、業界の方々にお話を伺い、ダイナミックなアジアの成長を目の当たりにして、刺激を受けています。

大学時代は、自分の好きなことをし、また、たくさんのことを経験すると良いと思います。様々なひとと出会い、話しをし、違う文化や考え方を吸収することは意義があり、若く感受性が豊かな時期に多くを経験することは、その後の生活の糧になります。それを求めるときに、英語はコミュニケーションツールとして、威力を発揮すると思います。そして、学校を卒業して社会に出てからも、その経験や英語力はいろいろなかたちで役に立つと思います。

一生懸命勉強してください。産大にはそれをサポートしてくれる環境があると思います。
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