松浦 淳 さん

略歴

1982年 大阪府 高槻高校卒業
1987年 外国語学部言語学科スペイン語専修卒業
ヤマハ・ミュージック・ラテンアメリカ(株)アルゼンチン支店
(2007年10月現在)




 1987年に、本学外国語学部言語学科スペイン語専修を卒業後、日本楽器製造株式会社(同年、ヤマハ株式会社に社名変更)に入社しました。

 

 その後、広島−東京−マイアミ(米国)−パナマシティ(パナマ)−浜松−メキシコシティ(メキシコ)−パナマシティ(パナマ)を経て、2006年4月からアルゼンチンのブエノスアイレスに駐在しています。今年、入社20年を迎え、海外駐在12年含め、出身の京都から離れて長くなりました。

 

アルゼンチンについて

 以前駐在していた中南米諸国と違い、非常にヨーロッパの香りがする国です。日本と同様に四季もあり(但し、南半球なので日本と逆の季節ですが・・・)、肉やワインもおいしく、大変生活しやすい国です。イタリアやスペイン系白人の多いアルゼンチンですが、日系移民の方も多く、親日的で、日系企業駐在員として現地でビジネスを進める上でも大変仕事もしやすい国です。アルゼンチン人は、他の中南米諸国の人たちよりも少々自尊心が高いですが、総じて親切で教育レベルも高く、優秀な国民です。
 日本からは地球の反対で大変遠いですが、イグアスの滝やパタゴニアの氷河はもちろん、同じ南米ペルーのマチュピチュ遺跡も近く、ダイナミックな観光が楽しめます。

 

外国語学部で学んだことがどのように活かされているか

 中高校時代から海外志向で、海外駐在を夢見ていました。スペイン語専修を選んだのも、ビジネスでスペインのみならず中南米を含めてのスペイン語のニーズがあるとアドバイスされたからです。スペイン語習得はもちろんですが、国際関係コースで学んだ中南米経済論や、ゼミでテーマにしたパナマ運河はその後業務に活かすことができました。その後、パナマで実際にパナマ運河を訪問したときは大変感激したことを覚えています。

 

どんな学生生活をおくっていたか

 入学して、すぐスペイン語会話クラブに入りました。しかし”スペイン語会話クラブ”というよりも実際は”スペイン語劇部”というクラブ活動でした。その当時、関西の外語系大学のスペイン語学科連盟で毎年語劇コンクールがあり、優勝目指して、練習に励んでいました。3回生の部長時代に、優勝できたことが今でも良い思い出と自信になっています。しかしなにより、この部活動で得た、本学の仲間、関西の他大学の仲間、演劇関係者・愛好者との交流で、自分の視野が広がったと確信しています。
 また3回生で部活動を一旦終え、休学し、スペインに1年間私費留学したことも、別の”視野”を広げることができた良い経験となりました。スペイン語やスペイン文化を肌で吸収すべく、スペイン国内をヒッチハイクや鉄道で貧乏旅行し、ついでにヨーロッパやアフリカ(といってもモロッコだけですが・・・)まで足を伸ばし、大変貴重な経験ができました。

 

学生の間にやっておいたほうがよいこと

 これは絶対言えることですが、学生時代にしかない”時間”を有効に使い”視野”を広げることです。社会人になってよく思いますが、もう今では、あのような”時間”はありません。会社での”時間”、家族との”時間”、趣味の”時間”はありますが、学生時代の”時間”はもっともっと無限に大きく、沢山の”視野”を広げるチャンスに満ちています。
 そして学生時代、若い時にしかできないことを、どんどん意欲的にチャレンジしてください。後で後悔しても、もうそのような機会は決してありません。
 もちろん、定年後、私も学生時代と同様の”時間”が持てるかもしれませんが、”視野”を広げるには遅すぎます。
 皆様が大いなる学生生活を充分エンジョイされることをお祈りしています。

 
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