西村 洋威 さん

略歴

出身高校 福井県立武生東高等学校
滞在国 インドネシア ジャカルタ
勤務先 OSGインドネシア(PT. OSG INDONESIA)チカラン支店

2008年2月 ウダヤナ大学留学(〜2009年1月)
2010年3月 京都産業大学外国語学部言語学科インドネシア語専修卒
2010年4月 宏和製作株式会社 入社
2011年6月 PT. OSG INDONESIA 入社
(2013年8月現在)

近況

 私が2011年PT. OSG INDONESIAに入社して2年という月日が流れました。リーマンショック以降、堅調な経済成長を続け、市場としての規模が広がり続けるインドネシアで、毎日様々なお客様、新しい現地法人の会社を見ることができ充実した日々を送っています。PT. OSGは主に自動車、家電製品、建設機械など、ありとあらゆる製造業で使われる工具を取り扱っている現地法人の日系メーカーです。仕事内容は客先への拡販活動、ローカルスタッフの指導、代理店へのセミナーを行ったりします。毎日、職場を問わずインドネシア語、英語、日本語を使い分けて業務をこなしています。営業というと個人プレーを連想しがちですが、私の会社ではインドネシア人スタッフとのチームプレーが多く、コミュニケーション能力が試され悪戦苦闘の日々です。ただ、チームで達成できた際の喜びは2倍以上も大きいです。毎日コミュニケーションの大切さを肌に感じながら仕事に没頭しています。
 私がなぜインドネシアへ来て働くことになったのか、今考えるとインドネシアで働く2人の先輩に出会えたことです。
 現地採用としてジャカルタへ来る事は大変悩みました。大学を卒業して1年間は日本で就職していましたが、インドネシアで留学までしたのにインドネシア関連の仕事へ就けなかったことや、現地採用の雇用形態は契約社員なので、インドネシアへ来たからといって仕事に就けるかという保証がなかったこと、そんな中、インドネシアで働く2人の先輩の姿を思い出しました。1人は卒業前にインドネシアへ行った際、ジャカルタに駐在して働いている先輩の姿を大学時代に見れたことが大きかったです。日系商社で毎日忙しい日々を送っている先輩の仕事風景や、話からインドネシアで働くことを身近に感じることができました。もう1人の先輩は大学の先輩ではないのですが、同じインドネシアで留学を経験し、卒業後すぐインドネシアで現地採用として働き始め、仕事の関係で京都産業大学へ来てくださり、お会いすることができました。今まで現地採用で働いている方の印象を覆すほどしっかりしていてなおかつ生き生きとしている、そういったかっこいい姿を思い出し、就職活動でインドネシアへ渡ろうと決意しました。悩んだ日々もあったけど、あの時の先輩たちの姿、支えてくれた友達や家族がいたからこそ、就職活動では思い残すことなくやり遂げ今に至ることができました。
 現在、私はインドネシアで日系企業に入って利益を上げさせてもらっている身です。異国の地、インドネシアで利益を上げさせてもらっているという感謝の気持ちを忘れずに日々の生活をそしていつかは形は違えどインドネシアのために貢献できるような仕事ができればと思っています。

 

学生時代

 留学で1年間インドネシアで生活したことで、インドネシアを生で知ることができました。授業で習った不思議な観光スポットに船やバスで3日以上かけて行ったこと、インドネシアの方に日本語を教える機会があり、教壇に立って毎週のように授業をしたこと、今ではできない事ばかりでした。
 社会に出てからできないことを学生時代はできると思います。またやってみて自分に合わなくても違うことにチャレンジしてそれが自分に合えばとことんつき進めて下さい。

 

後輩へのメッセージ

 たくさんの人に会って、“学生”であることを楽しんで下さい。人に会って刺激をしあうことも大切ですが、刺激を受けることも大切です。私も学生時代、様々な人と出会ってきました。いつも成績優秀で学業に頑張っている友人や、今まで経験したことのないラクロス部に入り、日々部活動に切磋琢磨している友人、日本語講師や先生になるため、ボランティアなどを通して先生として経験を積み重ねていく友人、インドネシア料理屋を開くためにインドネシアで料理を学び、独自のアイディアでインドネシア料理をたくさんの人に振舞っている友人、その他にも他学科の友人や学部を超えた友人の頑張っている姿があったから自分もインドネシアを軸に語学留学や日々の学生生活に精一杯取り組めたのだと思います。たくさんの人に出会えるのも学生時代にしかできないことですし、たくさんの方に出会え、十人十色、百人百色の考え方を知ることができたことはとても貴重なことだったと思います。インドネシア語に興味がある方もそうでない方も大学時代はたくさんの人に出会って下さい。自分が知らない世界を知ることは「怖い」ことではなく「楽しい」と思って、インドネシアという今まで知らなかった世界を知っていくのは面白いと思います。

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