二瓶 真由子さん

略歴

2010年3月 外国語学部言語学科ロシア語専修卒
勤務先:メキシコ国立バレエ団
(2010年7月現在)

 当時、高校3年生だった私は、大学へ進学したいと思っていませんでした。すでにロシアへのバレエ留学を経ていた私には、プロのバレエダンサーになることが自分にとっての一番の目標となっていたのです。その為、大学へ進学する必要性を感じていませんでした。

 しかし、両親の強い勧めもあり、結局進学することにしました。
 そして、ロシア語専修があることを知り、京産大への進学を目指すことにしました。ロシア留学の経験を生かせると思ったからです。
 大学ではロシア語の文法と格闘する毎日でしたが、留学時代に使っていた言葉や言い回しの文法的な裏付けが分かり、だんだん夢中になっていきました。また、放課後、友達と一緒に勉強したことは、今となっては良い思い出です。当時、苦しかった事や辛かった事は、今は全て頑張った事、やり遂げた事として残っており、現在の私を支える自信となっています。

 現在、私はメキシコ国立バレエ団でバレエダンサーとして踊っています。メキシコでは、スペイン語が使われますが、メキシコに着いた当初の私がコミュニケーションをとれた言語は、日本語の他には、ロシア語と少しの英語のみ。スペイン語は全く分からず、空港に着いたときから不安と後悔でいっぱいでした。しかし、バレエ団にはロシア語の話せる人がいたので、ロシア語でならコミュニケーションをとることが出来き、本当に助かりました。大学で勉強したことが大きな助けになったことで、少し安心できたのを覚えています。

 今ではスペイン語も段々と理解できるようになり、同時に英語も話せるようになってきました。勿論、流暢に話せるとまではいきませんが、ロシア語を勉強していた時のことを思い出し、あきらめずに続けていけば、スペイン語も上達できると信じて自分なりに努力しています。
 大学では、単にロシア語を学んだだけでなく、学ぶ姿勢・学び方をも学べたのではないかと思います。大学での経験は、必ず実社会で生きてきます。今出来る事、やらなければいけない事を一生懸命やってみてください。有意義な大学生活を過ごすことは、将来、きっと何かの形で大きな助けになると思います。


PAGE TOP