2014年度「国際文化研修(インド)」の現地研修が行われました!

 8月23日から約2週間、矢野道雄 文化学部教授と文化学部学生10人がインド(ヴィドヤー・プラサーラク・マンダル大学:VPM)での海外研修に参加した。

 学生達はインドの文化や歴史などを学ぶオンキャンパスでの事前学習を経て海外研修に参加し、交流イベントでは、「ソーラン節」「恋するフォーチュンクッキー」を現地の学生と一緒に踊るなど、楽しく充実した日々を過ごした。

 文化学部では、海外研修で語学実習を集中的に実践するとともに、研修先大学の現地学生との交流や文化施設でのフィールドリサーチなど、現地の現状と歴史的・文化的背景について理解を深め、国際交流・国際相互理解のあり方を実践的に学ぶことを目的とした「国際文化研修(インド)」を開講している。

  • Nashik(ナーシク)の仏教遺跡にて

  • 毎朝行うヨーガ

  • 交流イベント後の記念撮影

担当教員の声

矢野道雄 文化学部教授

 今年は3回目になるが、今まで以上に大きな成果をあげることができた。とくに事前に先方の担当責任者と何度もメールをやりとりし、昨年の参加者の意見を取り入れ、今年の参加者の希望を伝えたので、より良いプログラムとなった。今回特に目立ったのは先方の学生ボランティアの活躍である。「できれば日本に興味をもっている学生をお願いしたい」と伝えておいたため、ほぼ全員が日本に関心をもっており、二人は日本語の初歩を学んでいた。男子4人女子7人、合計11人が10人の日本人学生のサポートをしてくれた。授業のときは一人ずつ隣の席に座って理解を助け、会話の練習の相手になってくれた。おかげで本学学生も授業とその予習・復習に熱心に取り組み、ヒンディー語も英語も先生たちが驚くほど上達した。ヨーガの授業は朝食前に行われたが、呼吸法と瞑想が中心だったので、無理のない動きで、身体を痛めるようなことはなかった。

 4つのカレッジでの歓迎会で、歌、踊り、音楽で歓迎され、お土産もいただいた。この「おもてなし」にこたえるために本学の学生も急遽踊りの練習をして、最後の文化交流イベントでは「ソーラン節」と「恋するフォーチュンクッキー」を見事に披露した。このときボランティア学生がスマホでネットにアクセスして音源を確保してくれたので、バックグランドの音楽も申し分なかった。

 8月29日はガネーシャのお祭りの初日で、ガネーシャ像の製造工場を見学し、理事長の自宅に招待された。9月2日にはプロジェクトの責任者アガルカル先生の自宅に招待された。
 週末の遠足では8月30日にナーシクでインド映画の記念館、仏教遺跡、ヒンドゥー教寺院を見学した。31日にはムンバイでインド門、ガンジーの記念館、ネルーセンタを訪問、インド近代史の勉強になった。
 宿舎は同じ高層マンションの7階と8階だったので、男子学生と女子学生の交流に便利で、食事はすべて一緒だった。専属のコックさんの料理がたいへんおいしく、毎晩こちらの希望するメニューを作っていただいた。朝食と昼食は大学の食堂でとった。これはすべて菜食で伝統的な地方料理が多かったが、あまり変化はなく、学生によっては辛すぎたようだ。
 ボランティア学生との交流はたいへん緊密だったので、本学学生はボランティア全員の名前を覚え、すでにface bookなどで英語での交流を始めている。最後にインド映画English & Vinglish (日本語では最近公開の『マダムインニューヨーク』)を鑑賞したが、まさに「言葉」よりも「こころ」がコミュニケーションの基本であることを学生たちは身をもって学んだ。これはボランティアたちも同感だったようだ。

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