結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 春学期)

1.結果の総評

 平成26度春学期は、昨年度と同様、文化学部教員の全担当科目(268科目)を対象に学習成果実感調査を実施した。調査実施科目は計224科目である。学生の回答者数は6,829人、該当科目全履修者数に対する回答率は63.5%である。授業の出席については、4.65ポイントと全学平均よりもわずかに低かった。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

  1. 今回は調査実施率(実施科目数/対象科目数)について、昨年度の秋学期の実施率は64%とかなり落ち込んだが、今回は、多くの教員の協力を得て、実施率は84%まで回復した。
  2. 設問3「授業時間外学習」について、学部平均は1.85(出席率80%以上でも1.88)ポイントと低く、これを時間数に換算すると、1科目につき「授業時間外学習」は平均30分程度であることがわかった。
    これを授業形態別にみると、学習時間は、語学科目、演習科目、講義科目の順に多く、語学科目については2.09ポイントであった。今後の課題として、1.66ポイントとなっている講義科目について、「授業時間外学習」を学生に促す必要がある。
  3. 設問4〜6の「学びの面白さ」「文化に対する関心の高まり」「科目への満足度」について、それぞれ3.84ポイント、3.89ポイント、3.94ポイントと高いポイントを示しており、全体的として充実した授業が展開されていると考えられる。

3.2の各項目についての改善計画

 2.の1.について、今回の実施率を昨年度の春学期の実施率と比べると、ほとんど差はなく、あるいは昨年度の秋学期は、単に年度末の忙しさから調査をし忘れた教員が多かった可能性も考えられるので、今年度の秋学期は実施の呼びかけを徹底する。
2.の2.について、語学科目・演習科目については言うまでもないが、特に講義科目の「授業時間外学習」について、教授会やワークショップ等を通じて、「授業時間外学習」の必要性について専任教員の認識を新たにしてもらう。また学部内で講義科目における「授業時間外学習」の具体的な事例を共有するなどの工夫も必要である。
2.の3.について、学生の満足度について、さらにポイントが上昇するよう、学部全体として引き続き教育の質の向上に努める。

改善に向けての取組(初年度教育の在り方について)

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