結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 秋学期)

1.実施報告

 平成26年度の文化学部の重点課題は「事前・事後学習」である。したがって、設問3に着目して、全開講科目を対象に実施した。
 文化学部教員の全担当科目233科目のうち、調査実施科目は計202科目である。学生の回答者数は6,211人、該当科目全履修者数に対する回答率は63.9%である。

2.調査結果分析

  1. 調査実施率(実施科目数/対象科目数)について、春学期の実施率は84%だったが、今回の実施率は86.7%と上昇した。
  2. 設問3「授業時間外学習」について、学部平均は1.94(出席率80%以上でも1.98)ポイントと低く、これを時間数に換算すると、1科目につき「授業時間外学習」は平均30分程度であることがわかった。これを授業形態別にみると、学習時間は、語学科目(2.39)、演習科目(2.35)、講義科目(1.76)の順に多くなっている。語学・演習科目についても平均学習時間は、1時間程度である。
  3. 設問4「学びの面白さ」と設問5「文化に対する関心・理解の深まり」について、それぞれ3.93ポイント、3.96ポイントを示しており、全体的に充実した授業が展開され、文化学部での学びの目的が実感されているといえる。さらに、設問6「科目への満足度」が、春学期の3.94ポイントから秋学期に4.01ポイントに上昇したことは、微増ながらも、1年間の学びの達成感を示すものと考えられる。

3.改善計画

  1. 調査実施率について、昨年秋の63.5%に比べると大幅に増加しており、本調査に対する教員の意識が高まってきていることがわかる。今後も学部教員の共通理解のもと、調査を積極的に有効活用し、FDワークショップ等において結果を共有して検証し、カリキュラム委員会、教授会において学部改革につながる検討を重ねていく。特に、平成27年度からの学部再編にともなう新カリキュラムの完成のために、本調査を有効に活用する方策も検討する。
  2. 「授業時間外学習」の低ポイントについては、ひきつづき今後の課題とする。「授業時間外学習」の必要性を学生に周知させて促進するため、個々の教員の授業方法の工夫等については、ワークショップを開催し情報を共有する。また、学部としての取り組みについては、カリキュラム委員会、教授会で検討する。
  3. 学部の授業の満足度については、高いポイントが示されているが、今後は、満足度とカリキュラムの体系化・順次性の連関性について検証していく。特に、新カリキュラムにおいては、この項目について、さらに慎重に検証を重ねて検討していきたい。
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