6月2日（水）、三重県に企業見学に出かけました。

　早朝に出て、まず『本田技研製作所鈴鹿工場』へ。10万本の木々に囲まれた広大な工場の中の、組立て工場を見学しました。直線で400メートルの組み立てラインは、機械に人が合わせるのではなく、機械が人のサポートをしたり人のペースに合わせているという印象でした。産業用ロボットの性能のすばらしさや、敷地内の様々な部活動用の施設にも感心しました。

　次に訪れたのが、コーヒーの香りあふれる『味の素ゼネラルフーヅ鈴鹿工場』です。工場は操業から40年を経ており、古い設備が丁寧にメンテナンスされていました。工場内は衛生管理が徹底されており、私たちもクリーンウエアに着替えて、スプレードライ方式のインスタントコーヒーの製造工程を見学。円高で豆の輸入に有利な時期なのかと思いきや、不作や投機でとても原料代が高騰しているというお話を聞くことができました。

　最後に、平日だというのに多くのお客さんで賑わう『おかげ横丁』へ。この町は20年ほど前に赤福が巨額の投資をして作り上げた町ですが、まるで昔からの町のようです。企画会社の伊勢福の方から、おかげ横丁の構想を具体化したときの興味深いお話をうかがいました。伊勢の文化を大切にすることが会社の価値を高めたという説明に納得する賑わいぶりでしたが、それゆえ作りたての赤福餅を買いそびれたゼミ生が続出でした。

　何れの企業の方も、丁寧に質問に答えて下さったので、とても充実した学外演習となりました。