経済学部 藤野敦子 准教授が、第60回市民講座で講演

「ジェンダーの視点から
男女の経済的格差について」
解説される藤野准教授

 1月17日(土)、キャンパスプラザ京都にて開催された「第60回市民講座」で、経済学部 藤野 敦子 准教授が「21世紀の男と女を考える−ジェンダーと経済の視点から−」と題し、現在の日本に見られる経済的課題をジェンダーの視点から分析、具体的なデータを活用しながら丁寧に解説。受講生からの評判も上々であった。

 日本における男女間の賃金格差等に見られる経済的課題は、労働市場の仕組みの改善、性役割にとらわれないジェンダーレス化によって縮まりつつある。しかし、いまだに格差が無くなり切らないのは、人々の意識や日本の社会システムの中に、固定した性役割が日常的な生活環境の中で刷り込まれていることに一要因があると指摘。21世紀の男女の行く末を考えたとき、「性差」よりも「個人差」としての認識を強め、「差」があることによって不安に思わない社会を構築することが重要であると締めくくった。

 聴講した参加者からは、「経済や少子化について、ジェンダー学という切り口からの分析が新しい感覚で有意義であった」など、思い思いの感想が寄せられた。


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