経済学部教員の横顔Vol.2

蓮井先生(経済学部教授)

 蓮井先生は「経済数学」の先生。やさしいところから説き起こしてくれるが、経済学部の学生には、数学はやっぱりひと苦労らしい。すこし前まで理学部で代数学を教えていた。いっぽうで「日本語表現」や、文系・理系・学年を問わない「数学と文化」など、レパートリーが広い。座標系の話は、自分を原点においた座標しか考えられなくて周りが読めないのはジコチュウ、ボスや専制君主中心の社会は極座標みたい、座標系はむしろいろいろにシフトできるのが良いところ、そのほうが自分も周りもよく分かるなどと、いつの間にか心理学・社会学にまで脱線していた。

 話題が豊富なのは、旧国鉄全線乗車など旅行好きのせいだろう。重いカメラも気にならないとみえる。新幹線の車窓から南アルプスの白根三山を撮ったり、ハンガリーでの皆既日食の写真もあるらしい。


 掲載の写真は、理事をしている京都日仏協会会報の表紙の1枚、パリ・オルセー美術館の大時計。このアングルからの写真は他に見たことがない。構図にこだわるのは、数学者のせいか。パッと色彩豊かな写真も良かろうが、「色男」じゃないからなぁと。いつか作品展を拝見したいもの。


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