上方講談師 旭堂南陽氏による講談授業が実施されました

 6月30日(月)5号館5407教室にて、「日本経済史A」の授業時間の一部を利用して上方講談師 旭堂南陽氏による講談授業が行われました。経済学部では、平成18年度から、学生にとって親しみやすく、分かりやすい授業とする取り組みの一環として、授業に上方講談を取り入れて、講談師に古典講談を演じていただいています。平成19年度春学期は、合計5回の講談を予定しています。

 この日の授業では、「三井財閥」の前身、三井高利が江戸時代に創業した越後屋三井呉服店(現三越)の話を取り上げられました。高利は、当時の呉服店の慣習に捉われずに、「安くて良い物をお客に売る」というモットーで、武士だけでなく町人にも反物を売りました。その商売方法も当時としては画期的なもので、お店に反物を陳列して、お客に好きな物を選んでもらい、必要な分を切り売りしたところ、瞬く間に成功して行き、終には、幕府の御用商人にまで任命されて、日本一の呉服店へと成長していったそのプロセスをユーモラスで楽しい語りで解説いただきました。学生は、普段聞きなれない講談に興味津々で、話に聞き入っていました。


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