結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成25年度 秋学期)

1.結果の総評

 この調査結果は、各教員の主な講義科目(全37科目)と導入教育科目である「入門セミナーB」の25クラス、および「ミクロ経済学入門B」および「マクロ経済学入門B」の5クラスを対象に実施された2013年度秋学期の学習実感調査(Bアンケート)について分析し、まとめたものである。春学期に引き続き、導入科目の満足度は高く、十分な意義を持っていると評価できる。また、講義科目については依然として満足度のバラツキがあり、継続して分析調査をする必要がある。今回新たに、事前・事後学習にかんする質問を入れたが、ほぼ半数が「ほとんど」もしくは「まったく」行っておらず、これに関し学生への周知の必要性が認められた。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

  1. 春学期同様、入門セミナーBの出席率は80%以上出席した学生が全体の7割近く、一般に出席率は高いが、講義科目の出席率はそれを大きく下回る。
  2. 入門セミナーBは学力別クラス編成であるが、その何れのクラスでも成長を実感し、学びの面白さを感じている受講生の比率が高い。しかし、春学期は50%の学生が理解を助けたと答えているのに対し、秋学期はわずかだがその割合が減少(48%)している。また、依然として少数ながら成長の実感や学びの面白さを得られないクラスもある。
  3. 導入教育の有効性をさらに高めるために、入門セミナーの学力別編成のあり方の検討、および、演習と学びの面白さとの両立させることが大きな課題である。
  4. 事前学習・事後学習については、各回答の割合に、出席率が80%以上であっても全体とほぼ相違がみられない。

3.2の各項目についての改善計画

 2014年度の春学期から、前年度に引き続き、授業改善のために、以下のような取り組みを行う

  1. 出席率や満足度の高い科目の授業の担当者から、授業中の課題提出など、「受講生に主体性を持って授業に取り組んでもらう」工夫について検討する。
  2. 引き続き、入門セミナーの授業目的や、最低限取り組むべき演習課題など、教員間の合意形成に取り組む。
  3. 講義科目の魅力を高めることは、学部魅力を高めるために欠かせない重要な課題である。入門セミナーでは、経済学への幅広い興味を深める工夫について情報交換を行う。
  4. 事前学習・事後学習について、学生に十分理解されていない可能性がある。2014年度に向けて、アンケート調査の項目改善など、取り組みを本格化させる。

改善に向けての取組(経済学入門・入門セミナー)

改善に向けての取組(平成25年度 秋学期 導入教育の向上)

改善に向けての取組(平成26年度 秋学期 導入教育の向上)

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