産業経済コース

日本の産業構造を理解し 企業戦略の未来を考える

経済のグローバル化、情報化が進み、日本企業を取り巻く経済環境は大きく変化しています。こうした変化に対応するために、企業は合併や事業の売却、資金調達方法の工夫、内部組織の改革に着手してきました。一方、政府は金融の自由化に代表される規制の緩和を進めてきました。その結果として、日本の産業構造は大きく変化してきています。産業経済コースでは、経済環境の変化が産業構造に与える変化を企業レベルの視点から経済学的に分析し、日本経済の未来を考えていきます。企業活動・経済政策の豊富な事例、産業レベルのデータの動きに触れながら学ぶことで、日本経済に関する幅広い知識を身に付けることをめざします。

経済環境と産業構造の関係を経済学的に分析

企業を見る目を養うと
日本の経済の明日が見えてきます

企業活動に焦点をあてて学ぶのが産業経済コースです。企業に勤めるにあたり必要な知識を学べると思い、このコースを選択しました。専門教育科目ではさまざまな観点から企業を見て、経済的視点を磨きます。所属ゼミでは、地域の財政や産業などの課題解決を研究。それぞれ関心のある地域を選んで考察するため、私は生まれ育った「京都」を対象に、地元企業を調査し京都経済の現状や財務状況について研究しました。自分の住む町を、今までと全く違った角度から見ることができ、企業を見る目を養うことは、日本経済や社会の動きを理解することだと気づきました。そうした大きな視点で企業活動を捉えることができれば、社会に出てからも、日本経済のビジョンを見る力として活かされるはずです。


経済学科4年次生
川村 菜緒さん

※掲載内容は取材当時のものです。

主な専門教育科目

ファイナンス論

株で儲けることは可能でしょうか。儲けるためには将来の株価を予想する必要があります。では、株価はどのようにして決まるのでしょうか。そして、そのしくみを理解すれば儲けられるのでしょうか。この科目ではこうした問題を考えます。

中小企業論

日本経済の発展を支える中小企業の現状、課題、展望について、経済構造の変化や地域社会との関係など多面的な視点から考え、次代を拓く産業の担い手としての中小企業の役割と期待について学びます。

日本産業論

世界をリードしてきた日本のものづくり産業を中心に、その発展の経緯や盛衰の要因を解説し、産業構造変化のメカニズムや日本産業の今後について学びを深めます。関西、京都の成長企業の事例なども紹介します。

企業経済論

この授業では企業を「中(経営学視点)」からと「外(経済学視点)」から見ることによって、企業を総合的に見つめる視座を身に付けることをめざします。「虫の目と鳥の目」で企業をとらえることができるように、一緒に知の冒険に出かけましょう!

産業連関論

社会で起こった出来事の経済効果はどれぐらいになるというニュースを耳にすることがあると思います。この授業では、最新の日本経済の産業連関表を用いて、社会の変化により経済がどのように変化するかを予想する技能の修得をめざします。
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