結果分析・改善計画(平成25年度 春学期)

1.結果の総評

 当該の調査結果の自由記述を含むところまでをつぶさに見ると、授業の形態が多様化していることがうかがえる。板書が中心、スライド投影、資料を印刷して配布、PDF などで電子的に頒布、moodle 等々、各々の教員の個性が授業に反映しており、受講する学生からも歓迎されている。学生は画一的な授業の形態を嫌い、この多様化を学習意欲のスパイスにしている。
 以前を鑑みながら調査結果を通時的に観ると、予習復習も改善されており、シラバス利用も促されていることが見受けられる。そして、TA や補助員の活用も功を奏している。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 大学全体と本学部の調査結果を比較すると、シラバス利用が低い数字となっている。本学部の授業毎にシラバス閲覧を調べてみると、100%〜50%の間でバラついており、授業によって格 差があることがわかる。
 次に、自宅学習(予習や復習)について、積極的に課題(宿題)などを課している授業において、自宅学習の割合が向上、さらに、寺子屋(修学サポート)の利用が向上している。
 また、TA や補助員のアンケート項目において、TA や補助員がついている場合のみ回答するように記述しているが、実際にTA や補助員がついていない授業にも関わらず、少数の回答があり、これらが結果的に平均値を悪くしている。補正を施すと3.84 が4.21 となり、8 割を超える学生たちがTA や補助員の必要性を謳っている。

3.2の各項目についての改善計画

 シラバス利用において、授業によるバラつきを軽減するために、履修ガイダンスなどでシラバス利用を促すと共に、各々の授業の初回においてシラバスを用いた15 回の授業の紹介をしてゆくような改善が必要である。
 次に、文部科学省は1 単位の学修量である45 時間を重要視するであろうが、自宅学習は時間で計量できない場合(量ではなく質の問題)もある。今後も時間を訊ねるのではない自宅学習に関する現在のアンケート項目を継続して見守ってゆく。加えて、欧米大学に見られる毎回の多量な授業レポートのように、積極的に課題(宿題やレポート)などを課し、学生の自宅学習を促す施策をとることが肝要である。
 また、本学部の教授会において、修学サポート(寺子屋)の利用がますます向上していることが報告されており、サポータの人手不足という嬉しい悲鳴があがっている。授業のみのTAや補助員の制度云々に限るのではなく、学部の特色にあわせたサポート体制の構築をめざす。

4.備考

 TA や補助員の活用が一定の成果をおさめているので、講義形式の授業であってもプログラミ ングなどを含む授業や寺子屋に対して今まで以上の活用を積極的に行ってゆきたい。予算面で これまで以上の配慮(補助)を望む。

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