「元気な」学部長、日本一過酷なトライアスロンに挑戦!!
ご本人の参戦記が届きました!

アイアンマン・ジャパンに行ってきました。

吉冨和雄

吉冨和雄 アイアンマン・ジャパンに行ってきました。
 
吉冨和雄 アイアンマン・ジャパンに行ってきました。

6月21日、長崎五島列島、福江島で行われた第9回アイアンマン・ジャパンに参加しました。

アイアンマンとは、ロングのトライアスロンで、スイム(水泳)3.8キロ、バイク(自転車)180キロ、ラン(マラソン)42.2キロ(トータル226キロ)を1日でやるレースです。制限時間は7時から22時までの15時間です。

結論から先に言いますと、今年も残念ながら完走とはいきませんでした。毎年のように出ていますが、五島での完走は一度のみです。私のような底辺のトライアスリートには15時間制限はきついのです。ちなみに、今年トップの選手(オーストラリア人)は8時間半を切ってゴールしています。

約1000人が一斉にスタートするスイムでは、当然、最短のコースロープのブイ沿いには選手があふれバトルになります。練習不足の自分にとって、コースミスは大きな時間ロスになるので、人とぶつかるのを厭わずこのコースを選びました。いつものように2周目(1.9キロを2周)に入る頃にはトップが岸に上がってくるアナウンスが聞こえます。多分コース取りが良かったのでしょう、1時間31分台で思のほか早くスイム・アップできました。

トランジットでの着替えに時間を取られ(ウエットスーツが脱ぎにくい、バイクの長丁場に備え様々なものを身につけるため)ましたが、順調にバイクスタート。天気は曇り時々小雨で昨日までのようなかんかん照りではなく助かる。バイクは長丁場です。遅い自分にとってはスイムを含めトータル10時間のバイク・フィニッシュが問題で、いつも午後5時を気にしながら走ります。コースは非常にタフでアップダウンの繰り返し、世界中のアイアンマン・レースでも有数のコースだと言われています。20数キロごとのエイドで水分とバナナ等を補えますが、丸一日まともに食事をせず運動し続けるのでバイク・パートでの補給が正否を分けるといえるのですが、毎回これが難しいのです。ゼリー状の糖分がメインですが、クエン酸や塩も必要です。参加選手は自分の好みでいろいろなものを携帯しています。おにぎり、菓子パン、お饅頭、おかき、羊羹、チョコレート、塩飴等々。今年も100キロを超える辺りから足に力が入らなくなってきました。これまた、練習量が足りないし当たり前でしょう。途中あちこちでボランティア、島民の人たちが頑張れと応援してくださいます。きつい坂道では毎年十数人の一団が赤い大きな団扇で背中を扇いでくれます。「大阪の吉冨さ〜ん、頑張れ」と顔も覚えられました。声援を受けると頑張れるものです。何とか4時40数分でバイク・フィニッシュできました。

残り5時間少しでは、自分にとって時間が足りないので慌てて靴のみ履き替え、ランコースに出ます。不思議なもので、これからまだフルマラソンだというのに、躊躇いは無いのです。これから42キロと思うと、え!と思うでしょうが、まずは1キロ、次は2キロ、次のエイドまでは何とか頑張ろうと思うのです。でも今回、何とか走れたのは9キロまで、ムカムカしてきて胃が受け付けなくなりました。長く歩いていると回復する時もありますが、ダメでした。ランコースでは2周する部分があるのですが、1周スキップしてゴールに向かうことを決め、歩き続けること約3時間、真っ暗闇になっても家の中や、沿道で応援してもらえます。自分は歩いてばかりで、「ごめんなさい」と心の中で言いながら。最後の1キロ程は沿道に大勢の応援の人たちが待っています。歩きばかりだと格好悪いので、無理してでも何とか走ってフニッシュへ。気分の悪さは取れず、またフィニッシャーの感激も無く、今年も残念ながらプチ・アイアンマンで終わってしまいました。

でも、スイム・フィニッシュでさえどうかと思った大会であっただけに、粘って、ランに突入できただけでも良し、としましょう。いつものことですが、諦めたら、それでダメなのです。どれだけ気持ちをめげずに持ち続けられるのかが、長時間レースの大きなポイントだと思います。今回はパーフェクトではなかったのですが、やり続ける、継続し続けることが大きな満足、成果に繋がることを、アイアンマン・レースは教えてくれます。
来年も第10回記念大会に是非参加したいと思っています。

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