所長挨拶

彬子女王殿下の研究員ご就任について

平成27年、京都産業大学は創立50周年を迎えました。また日本文化研究所は平成7年に、本学創立30周年を記念して設立され、今年は20周年にあたります。その記念すべき年に、彬子女王殿下を専任の研究員としてお迎えすることになりました。

当研究所は、京都が培ってきた日本文化の特質を明らかにするために、主として国際交流を中心に学際的な研究を行ってきました。これに加えて、日本の宮廷文化に関する研究にも長い積み重ねがあります。彬子女王殿下はオックスフォード大学より博士の学位を授与され、ご帰国後もご公務の傍ら、日本美術の研究者として着実にキャリアを重ねてこられました。大英博物館をはじめ、伊藤若冲の収集で知られるプライス・コレクションなど、公的私的な欧米の名だたる日本美術コレクションを調査され、この分野でのご研究実績はあらためて申すまでもありません。長らく京都に住まわれ、京都の四季の移ろいと密接にかかわる日本の美意識にも、深いご見識をお持ちです。

彬子女王殿下には、研究所において日本美術の教授が定年退職して以後、しばらく手薄だったこの分野のご研究をご担当いただくことになります。また、研究所が継続して行っている、日本文化と西欧文化との相互交流、および宮廷文化に関する研究についても、専任の研究員として活動に参画していただきます。

当研究所では、研究成果を社会に還元する講演会やシンポジウムを、毎年のように企画し実施しています。幸いなことに毎回、好評を得ており、社会に開かれた研究所であるという自負があります。彬子女王殿下は、ハワイでの日本美術の国際シンポジウムを企画立案の上に開催されるなど、この方面におけるご活動実績も数多くお持ちです。ご公務に差し支えのない範囲で、広く社会にむけて、ご研究の成果をこれまで以上に披瀝していただければと、研究面以外でも、私どもの期待は膨らむばかりです。

日本文化研究所 所長
小林 一彦

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