教職員の方へ/サポートとは?

サポートとは、障害のある学生が大学で学ぶに際して障害のない学生と同じスタートラインに立てるように種々の環境を調整することです。「サポート」と言うと、障害のある学生だけが特別に必要とするものというイメージを持つ方も多いかもしれません。障害のある学生をサポートするというのは、特別なことなのでしょうか。

誰でも配慮は受けている

大学の授業を例に挙げると、大教室において教員がマイクを使うということは、学生にとっても教員にとっても「当たり前」のことかもしれません。しかしこれは、受講生が授業の内容を理解できるようにするために教員が行っている「配慮」だと言えます。マイクを使わなければ、教壇から遠い席に着席した学生が教員の声を聞きとれずに、困ることになるでしょう。マイクに限らず、配布資料、板書、スライドの投影等もやはり、教員による受講生への配慮だと言えます。このように、教員は教室において日々受講生に様々な「配慮」を行っており、障害のない学生であっても、無意識のうちにそうした配慮の対象となっているのです。
サポートは、そうした配慮が障害の有無に関係なく平等に行き渡るようにするための取り組みだと言えます。たとえば、マイクを使うことで配慮されるのは、聴こえる受講生だけです。授業の内容を理解するための配慮が必要なのは、聴こえない受講生も同じです。聴こえない受講生はマイクを使うことでは配慮ができませんが、パソコンテイクによる授業内容の文字通訳を行うことで配慮ができます。マイクの使用とパソコンテイク、中身こそ異なりますが、これらはどちらも、「受講生が授業の内容を理解できるようにするための配慮」として不可欠なものなのです。

サポート=配慮の平等→全ての学生を同じスタートラインへ

障害の有無に関係なく誰もが平等に「配慮」される環境(配慮の平等(石川 2004))を組織的に整えていくことで、障害のある学生が障害のない学生と同じスタートラインに立てるようにする取組、それがサポートです。サポートの具体的な中身は様々ですが、どれも決して「特別」なことをしているのではありません。学内を移動する、教室に入って席に着く、テキストを読む、講義を聞く、課題を提出する、試験を受ける…。障害のない学生が大学で当たり前にできていることを障害のある学生もできるように、必要な環境の調整を行っているのです。障害学生教育支援センターはそうした取り組みの窓口となり、授業への学生サポーターの派遣、教員や学内関連部署との各種相談・調整等を通して、組織的な取り組みの一翼を担っています。

参考文献

石川准,2004,『見えないものと見えるもの——社交とアシストの障害学』医学書院.
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