麻しん(はしか)に注意しましょう!

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
平成12年4月2日以降に生まれた人は、定期接種として2回の麻しん含有ワクチンを受ける機会がありますが、それ以前に生まれた人は、定期接種としてワクチン接種の機会が1回だけだった、もしくは定期接種の機会がなかった人となります。そのため、これまでに麻しんに感染したことがなく、2回のワクチン接種を受ける機会がなかった人で、特に学校教職員、医療関係や児童福祉施設等に就職を考えている人など、麻しんに感染するリスクが高いと考えられる場合や麻しんに感染することで周りへの影響が大きい場合、流行国に渡航するような場合は、2回のワクチン接種をおすすめします。

麻しんの特徴

  • 空気感染・飛沫感染・接触感染であり感染力が非常に強い。
  • 感染後の潜伏期間は10~12日であり、その後に発症する。
  • 38℃ぐらいまで発熱し、その後一旦熱が下がるが、また高熱が出るようになる。
  • 症状としては風邪によく似ているので間違いやすい。
  • せきが出て発熱。この時期に他の人に感染させる可能性が最も高い。
  • 2回目の発熱の時に顔を中心に発しんが出始め全身に広がる。
  • ワクチンを受けていても、1回のみの場合、確率は少ないが感染する可能性がある。
  • 2回のワクチンを受けていれば、感染することは稀である。

麻疹(はしか)について

  • 感染の約10日後に、38度前後の発熱やかぜ症状(咳・鼻水)、めやに、目が赤くなる、身体がだるいという症状が出始めます。この時期、 風邪と診断される事もあります。この前後が他人への感染力が最も強い時です、2~3日発熱が続いた後、口の中の粘膜に白いぶつぶつができたり顔・首・全身 に発疹が出て4~5日続きます。
  • 一度予防接種を受けた人でも年月を経過し免疫力が低下して感染、発症した場合は症状が典型的でなく軽症の場合もあります。反対にワクチン未接種の場合は重症化しやすく合併症も起こしたりして危険です。
  • 麻疹の診断を受けた場合は受診以外の外出を控え、自宅で安静にし感染拡大の予防に努めてください。
  • 感染経路は飛沫(くしゃみ 咳 など)・空気感染です。予防として手洗いやうがいをこまめにしましょう。
「学校における麻しん対策ガイドライン 第二版」より

麻しん(はしか)の疑いがある場合

本学への出校は控え、早めに医療機関を受診して下さい。その際は、必ず事前に医療機関に電話し、麻しんの疑いがあることを伝え、指示に従って下さい(※医療機関で感染を拡げないため)。

麻しん(はしか)に感染した場合

麻しん(はしか)の診断を受けた場合は、医師の指示に従うとともに、受診以外の外出を控え、自宅で安静にし、感染拡大の予防に努めてください。
麻しんと診断された場合は、学生は学校保健安全法により解熱後3日を経過するまでは出席停止となります。教職員は本学の就業規則により出勤停止となります。
なお、麻しんに関する相談がある場合は、保健管理センター(075-705-1944)にご連絡下さい。

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