学生目線でつくる国際交流。 留学生とのコラボレーションが グローバルキャンパスをうみだす。

留学・グローバル
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  • 外国語学部 国際関係学科 4年次生
    オリバレス ラファエラ ヨシイさん

【むすぶ人】オリバレス ラファエラ ヨシイさん(外国語学部 国際関係学科 4年次生)

学生が自由に学べる多言語・多文化共生空間“グローバルコモンズ”では、いたるところから多言語での会話が聞こえてくる。本学には現在200人近くの留学生が在籍。大学には多数の国際交流プログラムがあるが、さらに留学生と日本人学生との交流を増やそうと外国語学部4年のオリバレスさんが中心となり、留学生向けガイドブックの作成や学内での異文化交流フェスティバルの開催に挑戦中だ。企画メンバーは40人を超え、中には留学生も含まれる。学生が学生の目線で、留学生と力を合わせてグローバル化への行動を起こす。留学生と学生、教職員、地域の人々が自然と交流しむすびつく“真のグローバルキャンパス”を目指して、今後もチャレンジを続けていく。

今回、サギタリウスチャレンジに挑戦しようと思ったきっかけは?

オリバレスさん:大学に入学したときから、留学生と一緒に受ける授業を受講したり、留学生のお世話をするバディを務めたりと、私自身は留学生と交流する機会は多かったんです。さらに2年次に海外留学を経験し、現地のチューターの方に大変お世話になりました。しかし日本に帰ってきて留学生たちと話をしていると、その多くが日本人学生と交流する機会が少なくて残念に感じていると知りました。交流の場は大学側もたくさん用意してくださっているのですが、留学生も日本人学生もなかなかそのことを知る機会がなかったようなんですね。そこで、さらに留学生と在学生の交流の機会を増やしたいと思い、今回の企画に挑戦しようと思い立ちました。

サギタリウスチャレンジとは、学生の自主企画に対して大学が奨励金を授与し、プランの実現を支援する本学独自の取り組みです。

オリバレス ラファエラ ヨシイさん
Yani Kingさん

実際にはどんな活動をしているのですか?

オリバレスさん:活動は大きく3つあり、留学生向けのガイドブックの作成と、留学報告会や異文化交流フェスティバルなど交流イベントの開催、そしてそのための情報収集を行っているところです。ガイドブックの内容は、バスの回数券の使い方やシャトルバスの利用方法など生活を便利にする情報や、保険や銀行の手続きといった留学生が自力で調べにくい情報など。実際に留学生へヒアリングしてみたところ、「普段の生活で安く、お得に過ごせる情報が知りたい」という声も出ていたのでこのような情報を盛り込むことにしました。このガイドブックによって留学生が日本で過ごしやすくなるといいなと思っています。
また、これをきっかけに身近にいる日本人学生にも気軽に質問したり頼ったりできるような環境を整えていきたいと思っています。

活動の中で交流が増えたという手ごたえはありますか?

オリバレスさん:少しずつですがあります。活動の初期にワールドカフェという交流イベントを開催しました。このイベントは、実際に留学に行った学生と、これから行きたいと思っている学生との交流会だったのですが、いろんな国の留学生や留学を経験した先輩方に参加していただき、交流を深めることができました。その参加者の多くが私たちの活動に興味を持ってくださって、現在一緒に企画を進めるメンバーになっているんです。活動を通して新しいつながり、むすびつきを作ることができたと感じました。 企画のメンバーは現在40人ほど。その中には留学生もいるので、準備段階から国際交流が始まっているんですよね。留学生が入ってくれることで、内と外両方の視点から企画ができ、密度の高い異文化交流ができると思います。海外ではこういった異文化交流の取り組みはかなり身近なものなので、留学生の母国での経験を教わりながら進めています。今後も秋から本学に来る留学生に声をかけ、さらに輪を広げていきたいですね。

活動の中で苦労したことはなんですか?

オリバレスさん:サギタリウスチャレンジの審査段階からとても苦労しました。当初は企画内容を詰めきれておらず、面接時の質疑応答上手く回答できず時間がかかったりした時は先生方が親身に相談に乗ってくださいました。京都産業大学には背中を押してくれる先生や職員さんがたくさんいらっしゃるんです。どんな難しい状況でも「こうしたら上手くいくのでは?」というアドバイスをくださって、「無理じゃない、私たちにもできる」と思わせてくれる指導をしてくださいました。
企画が通ってからも、壁はたくさんありましたね。ビラを配ることですら、承認が下りた団体でないとできないので、イベントの告知やメンバー募集も口コミで広めました。また、メンバーが増えてくると国際交流に対する思いや概念に認識の差が出てきたので、全員で共通した意識を持てるよう情報共有をしたり、対象とする言語に偏りができないように気をつけたり、工夫していかないといけないことはたくさんあります。今後は、より多くの人にこの活動を知ってもらって、もともと留学や異文化交流に興味のなかった人達にもイベントに参加してもらえるよう周知していきたいです。

留学生目線から見て、この取り組みはいかがですか?

ヤニさん:グローバル化を進めるうえでとてもいい取り組みだと思っています。イギリスの母校でも同様の取り組みがあり、私もそのメンバーだったのですが、やはり母国でも好評でした。私の母国での経験を、京都産業大学で生かすことができるのはとても嬉しいです。また、京都産業大学に来て先生方のフレンドリーさに驚きました。母国ではこれほど親身になってくれる先生は少なく、授業が終わったらすぐ帰ってしまう先生ばかりだったので、学生のためにここまで時間を割いてくれる先生がいるのは素晴らしいと思います。

活動を通してどんな大学になってほしいですか?

オリバレスさん:団体としては、現在は外国語学部の学生が多いので、いろんな学部の学生を増やしてより多様化させたいです。また、この1年で終わるものではなく、これから何年も続いていく団体・企画にしていきたいですね。そして大学のあちこちで自然に異文化交流が起こっているような“グローバルキャンパス”になってほしいと思っています。

ヤニさん:たとえ国籍が違ったとしても、人はみな大きな家族。私たち留学生はもちろん、日本人学生たちも積極的にいろんな人とコミュニケーションをとっていってほしいです。

※掲載内容は取材当時のものです。

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