共通教育科目「京都の伝統文化」で下出 祐太郎 教授が「琳派という京都の伝統文化」をテーマに講義

2015.06.24

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 6月24日、下出蒔絵司所の三代目である文化学部京都文化学科 下出祐太郎教授が「共通教育科目「京都の伝統文化」にて、「琳派という京都の伝統文化」というテーマで講義を行った。

 下出教授は、創業100周年を迎える下出蒔絵司所の三代目であり、大嘗祭や即位の礼の神祇調度蒔絵や伊勢神宮式年遷宮の御神宝蒔絵、京都迎賓館の水明の間の飾り台「悠久のささやき」等を手がけており、漆芸文化財の保存修理にも取り組んでいる。

 まず、天然材料の漆が紹介された。漆は、10年以上育った木を対象に、6月から10月にかけて「漆掻き」と呼ばれる方法で樹液が採取される。漆掻きには、樹液の採取を1年で行って木を切り倒す殺し掻き法、2年〜3年かけて徐々に漆を採取する養生掻き法がある。また、漆は東アジア全域に広がり、地域によって樹液の特性が異なっている。

 そして、2015年で400年を迎える琳派について、新しい技術と発想と町衆のセンスで飛躍的に発展した概念であるとし、書も文学も芸能も絵画も彫刻も工芸も茶室も作庭も衣装も料理も菓子もすべて包括した日本独自の伝統的な美意識と述べた。尾形光琳と乾山が色紙絵を陶芸で表現した「銹絵絵替角皿」や、俵屋宗達が料紙装飾を屏風で描いた「風神雷神図屏風」といった琳派の作品が紹介された。さらには、自身が構築した琳派概念での展覧会で発表した大型の飯椀・汁椀である合鹿椀の作品の数々も紹介され、琳派の魅力とともに伝統産業の活性化と後継者育成の重要性を受講生へ訴えた。
日本の漆工芸品の数々が紹介された
琳派の魅力や伝統産業の活性化などの重要性を語った下出教授
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