文化学部京都文化学科「京都文化フィールド演習」で特別講義を開催

2015.06.03

 6月3日5号館5301教室にて、「香老舗 松栄堂」代表取締役社長の畑 正高さんによる特別講義が開催された。
 この講義は、京都文化を実践的に学ぶ科目として、京都文化学科で開講している「京都文化フィールド演習」(笹部昌利文化学部助教クラス)の一環として実施した特別授業である。
 前半の講義では、日本文化・京都文化において、現代に至るまで揺るぎなく続いてきた香の歴史などについて語られた。「茶」にみられる日常性に比して、「非日常」なるものとして「香」が愛されてき理由を、6世紀に香木が日本に伝来してから現代にいたる歴史に関連させて説明された。
 講義の最後に、畑さんから「長い歴史の中で育まれてきた“香”の文化に触れてきたことで、すべての日本文化も同じようにその時代の人々によって育ってきた、ということがよくわかる。若い世代の皆さんにも、気負うことなく、好きな音楽を聴きながらカジュアルに香に親しんでほしい」とのメッセージが送られた。
 講義終了後には、香のワークショップが行われた。畑氏が手ずから4つの香をたかれ、受講学生たちは、「聞香(もんこう:香木の香りを鑑賞すること)」を体験し、日本文化・京都文化を学ぶ学生たちにとって、日常にある身近で豊かな京都文化を知る良い機会となった。
香木を見せながら講義される畑さん
聞香のワークショップ
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