「京都の伝統文化」で京料理「六盛」の三代目当主 堀場弘之さんが講義
2015.05.20
5月20日、京料理「六盛」の三代目当主の堀場弘之さんが共通教育科目「京都の伝統文化」のゲストスピーカーとして本学を来訪した。堀場さんは本学の経営学部卒業生で、「京料理の源流と和食のマナーについて」をテーマに平安時代の食材や王朝料理、現代で活かせる和食のマナーまで幅広く学生たちに紹介した。
平安時代は目上の客人をもてなす料理のために、準備に約二か月、後始末に二日もかかっていたという話や、食材の多さがその人の権力の大きさを表していたといわれる食と当時の政治との繋がりについても語られた。
他にも王朝料理に関連した話として、当時の盛り付け方法の決まり事が紹介された。一つの器には一つの料理しか盛ってはいけない「一器一種」や、丸い材料は四角に切り、四角い材料は丸く切り、盛り付けて形を整える「切り盛りをする」といった決まり事である。
堀場さんは平安時代の文献をスライド資料で見せるほかに、蝋細工して保存した食材、当時使われていた純金のスプーン等を実際に持参していた。受講した学生たちは、実際に手に取ってみるなど、興味をもって観察していた。
グローバル化の社会の中で世界に飛び立っていく若者に、海外でも恥じることのないよう、ぜひとも正しい和食の知識を持っていてもらいたいと語った堀場さん。講義後も質問をする学生たちの姿があり、笑顔で受け答えしていた。
【記事:学生広報スタッフ 空野遥さん(文化・2年次】
平安時代は目上の客人をもてなす料理のために、準備に約二か月、後始末に二日もかかっていたという話や、食材の多さがその人の権力の大きさを表していたといわれる食と当時の政治との繋がりについても語られた。
他にも王朝料理に関連した話として、当時の盛り付け方法の決まり事が紹介された。一つの器には一つの料理しか盛ってはいけない「一器一種」や、丸い材料は四角に切り、四角い材料は丸く切り、盛り付けて形を整える「切り盛りをする」といった決まり事である。
堀場さんは平安時代の文献をスライド資料で見せるほかに、蝋細工して保存した食材、当時使われていた純金のスプーン等を実際に持参していた。受講した学生たちは、実際に手に取ってみるなど、興味をもって観察していた。
グローバル化の社会の中で世界に飛び立っていく若者に、海外でも恥じることのないよう、ぜひとも正しい和食の知識を持っていてもらいたいと語った堀場さん。講義後も質問をする学生たちの姿があり、笑顔で受け答えしていた。
【記事:学生広報スタッフ 空野遥さん(文化・2年次】