「スポーツと人間形成」元NHKアナウンサー 齋藤 洋一郎さんが講義

2015.04.24

4月24日、共通教育科目「スポーツと人間形成」において、元NHKアナウンサー齋藤 洋一郎さんがゲストスピーカーとして講義を行った。

 事前に行ったアンケートで1番質問の多かった「スポーツは人間形成のためになるのか」という質問に答えるところから講義が始まった。「例えば甲子園出場は目標ではあるが、目的ではない。甲子園出場が目的だとすると、出場できなかった場合、高校3年間が無駄だったということになる。しかし、甲子園に出場できなかったとしてもスポーツを通じて得た人間関係や人間形成は、後の人生で非常に価値あるものとなる。」と高校球児だったご自身の経験を踏まえ、『目標』と『目的』の違いを説明した。

 また現代の、とりわけ若い世代のコミュニケーション不足が問題視されていることから、コミュニケーション能力を上げる「7−3−3−1の法則」* による、自分の思いを伝える要素を披露した。「社会に出ると、人前でしっかり話ができるということが『人間性』『信頼性』の要素となる。日本人はこれまで手紙や文章の書き方などは教わってきたけれども、話し方を教わらなかった。グローバル化の中で、話をする能力、コミュニケーション能力は重要となっている。」と今後社会で必要とされるスキルについて、いくつかのヒントを語った。

*「7−3−3−1の法則」
齋藤さんが生み出した、自分の思いを伝える要素。
7:アナウンスメント力、表現力、構成力、取材力、エンターテイメント力、即時対応力、人間力
3:3秒(あいさつ)、30秒(用件)、3秒(要点)
3:声の大小・強弱、声の高低、話すスピード
1:間(ま)
学生とかけあいながら講義を進める齋藤さん
「7−3−3−1の法則」の実践による、大教室の後ろまで届く声
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