むすびわざ講座「公開コース」開催

2015.04.11

 4月11日、本学むすびわざ館において、生涯学習 むすびわざ講座「公開コース」を開講した。

 2015年度の第1回目となる今回の講座では、経済学部 玉木 俊明 教授が講師となり「近代世界システムと日本 —世界経済はどう変わるべきか— 」と題して、講義を行なった。講義では、近代世界の主流である「資本主義社会」について、また、資本主義社会が始まったと考えられているオランダやイギリス、アメリカなどのヘゲモニー(覇権)国家について解説した。

 「資本主義社会とは、『持続的経済成長』を前提とした社会であるが、経済が永続的に成長し続けるということはあり得ないことである」と玉木教授は語った。また、経済が成長し続けるには、マーケットの拡大が不可欠であり、企業は新しい商品を提案し、生産し続けなければならないことや、現在の資本主義社会は「飽くなき利潤追求」の社会であり、これからは、長期的視野を持ち、人間の成長を大事にするような、新しい社会システムを構築することが必要であると考えるとの見解を述べた。

 講義終了後には受講生から、「世界の発展を歴史的、国別に解説されたのがよかった」「近代世界システムとは、とても壮大なテーマなので、全体像はまだまだつかめていないが、もっと勉強していきたい」「戦争と商業の関係などを知ることができた」「日本が繁栄できるようなシステムを生み出せるとよいと思った」といった感想が寄せられた。
ユーモアを交えながら講義を進める玉木教授
熱心に聴講する受講生
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