外交講座 日米関係と米国事情 開講

2014.12.18

 12月18日、木曜2限目に開講されている北米論II(担当:高原 秀介 外国語学部准教授)の授業の一環として、外務省北米局北米第一課首席事務官 豊田 尚吾さんを招き、日米関係と米国事情に関する外交講座が開催された。本学では、外交・安全保障や国際関係全般についての知識を深めるために、外務省が、職員を全国各地の大学に講師として派遣し、次代を担う大学生・大学院生を対象に最新の国際情勢や外交問題について講義を行う外交講座を開催している。本講座は開講講座のため、授業受講者以外の生徒も多く参加した。
 
 今回、講演を行った現役「外交官」である豊田さんは、様々な国際会議に参加した経験を持ち、国際問題や外交課題をわかりやすく解説した。

 はじめに豊田さんは、現在の日米二国間の関係、日米安全保障条約やアメリカと日本の取り組みなどについて資料を用いながら詳しく説明した。また、アメリカの政治情勢をアメリカの現オバマ政権、大統領選挙制度や中間選挙の結果などに触れつつ解説し、2016年大統領選挙の予想について詳しく述べた。豊田さんは、「アメリカでは4年ごとに実施される大統領選挙の中間の年の11月に中間選挙が行われることになっているが、今年はその年であった。中間選挙前は上下両院で多数党が異なる『ねじれ』現象が起こっていたが、中間選挙後は上下両院で共和党が多数党になった。したがって、今後民主党であるオバマ政権との協調や対立の場面が想定される。」と指摘、タイムリーな情報も含めながらわかりやすく解説した。

 最後に豊田さんは、アメリカに留学する日本人の数が近隣の中国や韓国に比べて年々減少していることについて「ぜひ留学をしてほしい」と述べ、「留学でなく、1、2週間だけでもよいので日本を出て見聞を広めることが今の若い人たちには必要だ」と強調した。

 質疑応答では、学生達から積極的な質問があった。
【記事:学生広報スタッフ 鎌田 有香さん(外・1年次) 】
日米関係について講演を行う豊田さん
受講生は豊田さんの講演に熱心に耳を傾けた
PAGE TOP