社会安全・警察学研究所主催 講演会「現代社会における犯罪予防とコミュニティ」 開催

2014.12.04

 12月4日、むすびわざ館にて、社会安全・警察学研究所主催 講演会「現代社会における犯罪予防とコミュニティ」を開催した。今回は、テキサス州立大学 マーカス・フェルソン教授と京都産業大学藤岡 一郎名誉教授を演者に迎え、犯罪予防に関する知見を共有した。

 フェルソン教授は「現代社会における安全な地域社会」と題して基調講演を行った。犯罪予防が課題となっている今日、犯罪の行われる場所や状況に着目する「状況的犯罪予防理論」が大きな注目を集めている。同理論を支える「日常的活動理論」を提唱したことで著名なフェルソン教授は、日本での犯罪の少なさを分析し、犯罪が少ない地域形成の原理について説明した。

 藤岡名誉教授は「我が国における犯罪予防とコミュニティ」と題して講演を行い、特に日本における1990年代以降の「子どもの安全」をめぐり、「自助、共助、公助」が重要と述べ、犯罪予防における日本の事例、特に京都モデルを紹介した。

 当日は警察や行政機関の関係者、学生も参加し、講演後の質疑応答では活発な意見交換が行われた。
社会安全・警察学研究所 田村 正博所長による開会挨拶
基調講演を行うフェルソン教授
藤岡名誉教授による講演
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