「O/OCF-PBL3」科目受講生が 京都産業大学を観光資源とした教育旅行の企画を実施

2014.10.15

 キャリア形成支援教育プログラム「O/OCF-PBL3」の受講生6人が、本学のキャンパスツアーや模擬授業を行う教育旅行を企画、10月15日、修学旅行で本学を訪れた新潟県立新津高校の生徒や教員105人に対して実施した。
 これは、企業や団体などから提供された課題の解決に挑戦する過程を通じ、社会人基礎力の育成を目的とするキャリア形成支援教育プログラム「O/OCF-PBL3」科目を受講する「有限会社京都旅企画クラス」の学生が企画したもので、「京都産業大学を観光資源とした教育旅行の企画・運営を行う」という課題に対し、本学の知的財産を学外に発信したいという理由から修学旅行生への模擬授業および学内見学会を提案し、実施することとなった。
 模擬授業は本学万有館の教室で、文系志望者と理系志望者に分けて行った。文系授業では、2015年4月の文化学部に「京都文化学科」が新設されることをふまえて、文化学部長の若松正志教授が、「グローバル時代の日本文化・京都文化:海外から見た日本の大衆文化について」という演題で、授業を行った。グローバル時代の今、自分や自国についての知識や異文化理解が必要であるという点から、新潟県についてのクイズやクールジャパンで注目されつつある日本のアニメ映像を交えて、大学での学びとはどういうものか文化理解に必要な視点や知識を生徒に伝えた。また、理系授業では、益川塾副塾頭の九後太一 理学部教授による「小林・益川理論」の説明の後、益川塾塾頭の益川敏英教授が、自身のノーベル物理学賞受賞時の秘話や、論文発表に至るまでのエピソード等、参加した生徒へ、普段知ることができない話を行った。
 授業を受けた生徒からは、「物理や化学に興味を持てた」、「ノーベル賞受賞者の話を聞けて貴重な体験が出来た」などの感想が聞かれた。また、キャンパスツアーでは、高校生が日頃訪れることの少ない、大学の教育研究に関わる様々な展示資料やキャンパス内の各施設を見学した。参加した高校生からは、「とても新鮮な体験だった」、「早く大学生になりたい」などの感想もあり、好評のうちに終了した。
 今回の旅行を企画・運営した学生からは、「社会人としての責任の重大さと、やり遂げることの達成感を学んだ」、「高校生の笑顔が印象的。全体を通して幸せな活動だった」といった意見が聞かれた。
「有限会社京都旅企画クラス」の学生が、キャンパスツアーで生徒たちに学内を案内した
ノーベル賞受賞の秘話などを語る益川教授
文系志望の生徒へ授業を行う若松学部長
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