京都文化学科開設記念リレー対談講座「京都学事始め」第2回 開催

2014.11.08

 11月8日、2015年度の文化学部京都文化学科開設を記念した「リレー対談講座『京都学事始め』」第2回を、古儀茶道藪内流宗家若宗匠の藪内紹由氏をゲストに迎え、開催した。

 茶道四家の一つである藪内流は、豊臣秀吉や徳川家康に仕えた武将 古田織部の京屋敷の門を譲り受けるなど、織部と深い関わりがあり、武家の茶道の趣を色濃く残している。スライドで、織部に由来する茶室「燕庵」での茶席の様子が紹由氏から紹介された。

 紹由氏は、福井工業大学で建築学を学んだ経験があり、テーブル・椅子席での茶席の是非など、伝統文化の現代的変容を理解しつつ、400年の伝統を担う家元の若宗匠としての心構えを明るく語る姿が印象的であった。

 コーディネーターを務めた吉澤健吉教授との息の合ったやり取りに、会場満員の参加者は惹きこまれていた。

 なお、本リレー対談講座は、今年度内に全5回開催する。


今後の予定は次のとおり。
第3回 2014年12月13日(土)
「いけばなの心」
池坊由紀氏(華道家元池坊次期家元)

第4回 2015年1月10日(土)
「比叡山と千日回峰行」
藤波源信氏(比叡山大阿闍梨)

第5回 2015年2月21日(土)
「京料理と『和食』無形文化遺産」
髙橋英一氏(瓢亭十四代当主)

参加申込み等についてはこちら
会場を笑いに包む場面も(右:藪内氏、左:吉澤教授)
茶室「燕庵」などを写真で紹介
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