京都文化学科開設記念リレー対談講座「京都学事始め」がスタート

2014.10.11

 10月11日、2015年度の文化学部京都文化学科開設を記念して開催する「リレー対談講座『京都学事始め』」第1回が現代日本 女性日本画家の森田りえ子氏をゲストに迎え、スタートした。

 森田氏からは、高校時代までは日本画について何も知らず京都市立芸術大学に進学して日本画を専攻したこと、入学以前は絵は好きだったが特に絵を習ったことはなかったことなど、興味深い話が披露された。
 対談では、スライドで森田氏の作品を紹介し、初期の作品である人物画から最近の作品まで、俵屋宗達や尾形光琳の代表作とも比較しながら展開される作者自身の解説に参加者は聴き入っていた。
 森田氏は、琳派の魅力は衣食住の様々なジャンルに根付いていること、美術が工芸全般と分かれていなかった琳派の頃のように活動を進めていきたい、と対談を結んだ。

 コーディネーターは、森田氏と親交の深い吉澤 健吉 教授が務め、軽妙な語りのやり取りで、およそ100人の聴衆を魅了した。

 なお、本リレー対談講座は、今年度内に全5回開催する。今後の開催予定は次のとおり。

2014年11月8日(土)
「織部と藪内家の茶の湯」
藪内紹由氏(古儀茶道藪内宗家若宗匠)
2014年12月13日(土)
「いけばなの心」
池坊由紀氏(華道家元池坊次期家元)
2015年1月10日(土)
「比叡山と千日回峰行」
藤波源信氏(比叡山大阿闍梨)
2015年2月21日(土)
「京料理と『和食』無形文化遺産」
高橋英一氏(瓢亭十四代当主)

参加申込み等についてはこちら
楽しいエピソードも交えながら対談する森田氏(右)と吉澤教授(左)
制作当時の思い出とともに作品を紹介
俵屋宗達や尾形光琳の代表作と比較しながら
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