経済学部主催 京都産業大学創立50周年事業「曽野綾子氏講演会」開催

2014.05.31

 5月31日、神山ホール大ホールにて、作家の曽野綾子さんを招き、特別講演会が開催され、約1000人の参加があった。
 この講演会は、「京都産業大学創立50周年記念事業」の一環で、経済学部が主催。

 曽野さんは本業の作家活動の他に、人道的な立場から世界の貧困地帯(アフリカの難民キャンプや内陸の貧困地帯など)へ積極的に足を運ぶなど、経済支援・医療支援などと深く関わりがあり、今回はその経験も交え、『人間の生き方・教育の基本−世界的視野、リスクを取る人生−』をテーマに講演があった。

 日本の社会常識など全く通じない世界の貧困地帯の実情、そこでの支援活動についてや、こうした過酷な世界から見た時の日本社会の現実について、恵まれ過ぎた社会環境は、日本人が自ら強く生き抜く自立心を弱め、時として起こる危機に遭遇した時の柔軟な対処方法を忘れさせている。さらには社会との関係において個人の責任感が薄れているという指摘もあった。
 参加者は、地域社会におけるそれぞれの立場で講演内容を受け止めていた。
講演を行う曽野綾子さん
過酷な世界から見た時の日本社会の現実について説明があった
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