神山天文台天文学入門講座特別編第2回 開催

2013.09.28

 9月28日、神山天文台サギタリウスホールで天文学入門講座特別編第2回が開催された。今回は、髙木 征弘 理学部准教授が『金星探査機「あかつき」が解き明かす大気スーパーローテーションの謎』と題した講演を行い、44人の参加があった。

 講演では、太陽系の惑星を概観した上で、髙木准教授の専門である金星大気の謎について話があった。特に、金星の自転よりも速い速度で吹く風「スーパーローテーション」について、過去の惑星探査の結果や、これまでの理論的な解釈を紹介しながら、詳しく説明した。

 さらに、金星の周回軌道から大気を観測することを目指して現在も飛行中の探査衛星「あかつき」について、様々なカメラでいろいろな高さの大気を調べることを解説した。参加者らには、過去の探査衛星が取得した金星の雲画像が配られ、画像から風速を測る方法を実際に手を動かしてもらいながら説明した。

 講演後は、「金星が明るく見えるのはなぜか」など、多くの質問が出された。その後のアストロノミーカフェでも、講師や神山天文台のスタッフらを交えて活発に議論が行われた。
金星大気の謎について語る髙木准教授
講演中にクイズも行われ、わかりやすく解説された
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