日本文化研究所が大原勝林院本尊阿弥陀如来調査成果を報告

2013.08.28

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 8月28日、むすびわざ館において、日本文化研究所が「大原 勝林院本尊阿弥陀如来調査成果」に関する記者会見を開いた。

 勝林院は、1013年(長和2年)に寂源によって開基され、天台声明の根本道場として知られている天台宗の寺院で、1186年(文治2年)に法然が諸宗硯学と宗論を戦わせた、いわゆる『大原問答』を行った寺院としてもよく知られている。今年は勝林院が開基されて一千年の節目を迎えることから、日本文化研究所が研究活動の一環として、本尊阿弥陀如来の成立年代や変遷などを解明することを目的に調査を実施した。

 記者会見では、勝林院を管理している宝泉院住職の藤井 宏全氏の挨拶に続き、和歌山県立博物館館長で本学非常勤講師の伊東 史朗氏と日本文化研究所の鈴木 久男文化学部教授が、調査成果について報告を行った。

 今回の調査により、本尊阿弥陀如来の像内に3体の小仏像が納入されていることが確認され、それぞれ平安時代後期・鎌倉時代・江戸時代のものであると考えられている。また、その後の調査で、新たに存在が確認された『証拠之阿弥陀如来腹内記(写本)』から、創建時から江戸時代までの沿革があきらかになり、2度の焼失や大洪水に遭いながらも衆縁勧進を募り再建してきたことなどがわかった。

 今回の調査で確認された3体の胎内仏や写本などは、9月3日(火)〜10月20日(日)まで、むすびわざ館ギャラリーに展示されている。
記者会見の様子
確認された胎内仏
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