教員研修の取り組み「高等学校数学科教育講座(大学連携)」

2013.08.07

 8月7日、京都府総合教育センターからの委託により、理学部 牛瀧 文宏教授が講師となり、大学委託研修講座「高等学校数学科教育講座」を開催した。対象は京都府下の主として高校の教員で、15人が参加した。

 この講座は、算数科・数学科の指導のあり方について理解を深め、確かな学力と活用力を育成するための授業実践力向上を目的に実施されている。本学では2008年度から委託を受け毎年開催している。

 午前は、「『データの分析』を指導する上での数学的感覚」と題した講義を行い、新課程の数学Iの「データ分析」の内容について、数学的(主に線形代数学的)なアプローチを行い、参加者たちの数学的感覚を養った。参加者からは、「数値そのものを求めることも大切であるが、意味や関係性のイメージをもつことが大切であると感じた。」といった意見が寄せられた。

 午後は、「『データ分析』への無理のないコンピュータ導入」と題し、実際にパソコンを使用した講義・演習を行った。特に演習では、データ分析について、数学的活動を取り入れた授業づくりの方法を探り、参加者は普段の授業における生徒たちの興味を引き付ける内容を考察した。

 講義・演習終了後、参加者たちによる、意見交換会が行われた。参加者からは、「各校により、実践は異なるが、参考になることがとても多かった。」「生徒の理解の助けとなるよう、今回のパソコンを使用した実習など、様々な視点から考え工夫していきたい。」などの意見が聞かれた。
熱心に講義に聞き入る参加者たち
実際にパソコンを使用した演習が行われた
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