図書館書評大賞講演会で村山 由佳氏が講演

2013.07.03

 7月3日、図書館ホールにおいて、直木賞作家の村山 由佳氏による講演会が行われ、学生や教職員の他、一般参加者を含む計114人が参加した。

 この講演会は、学生の読書活動の推進および図書館が学部学生を対象に実施している「京都産業大学図書館書評大賞」の応募促進のために開催したものである。

 村山氏は、「別れが教えてくれること」という演題で、小説を書くときの苦労や、書評の書き方などについて話した。ご自身の経験した別れ、その別れによって得たものや苦悩などを創作に活かしていること、取材で北海道に通い詰めたことや、映像をみることと実際に経験することの違いなどが語られた。

 その後行われた質疑応答では、作品に関する質問や学生による恋愛相談など、多数寄せられた。学生の「感情に流され書きたいものを書けない。どうすればよいのか」という質問に対し、村山氏からは質問者に共感しつつも「自分の意図と違う展開になるほど、本物になっている。全体を俯瞰する視点や、人物の内面を描写する視点など、様々な視点を持つことが大事」と返答があった。

 講演終了後、講演を聴いていた参加者の学生からは、「別れという言葉はネガティブなイメージが強かったが、別れによって得られるものもあると気づかされた」、「イメージしていた村山さんの印象と違い、良い意味で裏切られた。もっと好きになった」などの声がきかれた。

【記事:学生広報スタッフ 森田 慎二さん(経営・3年次)・竹村 知紘さん(経済・4年次)】
様々な「別れ」について語る村山氏
質疑応答の時間には、多くの質問が寄せられた
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