後桜町天皇二百年祭記念シンポジウム「女帝の歴史と文学—宸翰を中心に—」開催

2013.07.14

 7月14日、本学日本文化研究所主催による後桜町天皇二百年祭記念シンポジウム「女帝の歴史と文学—宸翰(しんかん)を中心に—」がむすびわざ館で開催され、専門研究者や一般の聴講者など約150人の参加があった。本シンポジウムは、今年が「最後の女性天皇」であった後桜町天皇の崩御から200年の節目にあたることもあり、本研究所の設置当初から取り組んできた後桜町天皇に関する研究活動の成果を広く一般の方に報告する目的で開催した。

 午前の部では、宍戸 忠男 國學院大學兼任講師が「『後櫻町天皇宸記』をめぐって—内親王から天皇へ激動の御生涯—」と題して基調報告を、所 功 京都産業大学名誉教授、橋本 富太郎 モラロジー研究所研究員がそれぞれ、「後桜町女帝の書院伝授された仮名論語」、「後桜町天皇から光格天皇への御訓育」と題して報告を行った。

 午後の部では、藤本 孝一 龍谷大学客員教授が「御所伝授について」と題して基調報告を、盛田 帝子 大手前大学准教授、飯塚 ひろみ 同志社女子大学非常勤講師、小林 一彦 日本文化研究所長がそれぞれ「後桜町院の歌道教育の一端—光格天皇への和歌添削・批評を通して」、「東山御文庫蔵『後桜町院天皇御製』について」、「近衛内前の詠草から」と題して報告を行った。

 その後のパネルディスカッションでは、日本文化研究所所員の若松 正志 教授の司会のもと、聴講者からの質問に各報告者が回答した。当日は、不安定な天候にもかかわらず、聴講者は最後まで熱心に聴き入っていた。
宍戸 忠男 國學院大學兼任講師による基調報告
報告者の話に聴き入る聴講者
パネルディスカッションでは各報告者が聴講者からの質問に回答した
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