平成25年度春学期人権教育啓発講演会開催

2013.07.10

 7月10日、本学中央図書館ホールにて、鳴門教育大学監事 森田 洋司氏を講師に招き、平成25年度春学期人権教育啓発講演会「いじめ問題の基本と常識を今、改めて問い直す〜悲劇を繰り返さないために〜」が開催された。学生・教職員・一般市民など約80人が参加した。

 講演では、まず、いじめは子供社会での力関係の非対称性の乱用であると定義し、大人社会のパワーハラスメント、セクシュアルハラスメントなどと同等の、関係性の悪用、濫用であり、先進国ではどこでもあるものだと説明があった。

 また、いじめについて教師が何らかの形でかかわるとほとんどが抑止できるというデータや、海外では暴力行為と同等に扱われること、統計上のいじめ件数の増加は教育力の表れだという理解が社会に必要だということ、教育現場の組織の在りようなど、いじめについてのさまざまな側面を解説した。

 森田氏は、「いじめをなくすための道は、お互いを認めて人間として少しでも良くなっていく、成熟への道でもある。」とまとめた。
講演をする森田 洋司氏
学生、教職員など約80人が参加した。
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