生涯学習講座 第78回市民講座開催

2013.06.16

 6月16日、むすびわざ館にて、生涯学習講座 第78回市民講座が開催された。

 第1講座では、コンピュータ理工学部 荻原 剛志 教授が、「スマートフォンとそのアプリ開発」と題して講義を行なった。「OS」や「プラットフォーム」といった、スマートフォンやコンピュータに関する基本的な技術用語の説明にはじまり、「iPhone」と「Android」の違いについて解説した。「iPhone」で使用できる様々なソフトウェア(アプリ)の開発について語り、学生が開発したアプリなども紹介した。また、スマートフォンにまつわるセキュリティについてや、世界の携帯電話メーカーの動向、今後の注目点についても話した。

 第2講座では、総合生命科学部 浜 千尋 教授が、「日常にひそむ科学 —ハエ、脳、心—」と題して講義を行なった。講義は、「進化」、「ハエ」、「意識」と3つのテーマにそって進められた。最初のテーマ「進化」では、生物の38億年の進化について解説され、水の惑星である地球上に住む生物と、水のかかわりについて語った。続いてのテーマ「ハエ」では、浜 教授が研究で使用している“hikaru genki(光る元気)”遺伝子の突然変異体の「ショウジョウバエ」などを紹介した。祖先を共有するショウジョウバエの遺伝子や脳の構造をヒントに、神経回路の形成、シナプスについて解説し、最後のテーマ「意識」では、意識とは、どういったものであるのか、「自分」がいかに不思議な存在であるのかについて述べた。

 講座終了後は参加者が個別に質問する姿もみられ、アンケートには「スマートフォンの技術的展開や、市場の状況をわかりやすく説明していただき、知識が広がった」「科学がテーマであったが、哲学的な要素も含まれていて、日頃あまり考えていなかった点から物事を観ることができた。」といった感想が寄せられた。
熱心に聴講する受講生
生物と水の関係について語る様子
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