京都産業大学 益川塾 第5回シンポジウム「西園寺(北山殿)の仏たち」

2013.03.09

 3月9日、京都産業大学益川塾第5回シンポジウム「西園寺(北山殿)の仏たち」が開催され、第1部では、伊東史朗 和歌山県立博物館長・益川塾指導教授による基調講演「相ついで確認された西園寺の仏たち」を開催。第2部では講演と鼎談が行われ、230名の参加者たちはメモをとりながら熱心に聞き入っていた。

 冒頭に挨拶を行った益川敏英 益川塾塾頭は、「益川塾ではこれまでさまざまな研究調査を行い、今回のシンポジウムを開催することができた。本学は2015年に創立50周年を迎え、大きな節目となる。今回の会場である『むすびわざ館』が昨年開設され、皆様にはこれからもこのようなイベントを通じて『むすびわざ館』へ足を運んでいただきたい。」と語った。

 第1部で基調講演を行った伊東指導教授は、西園寺(さいおんじ)公経(きんつね)が京都北山に創建した西園寺の歴史について説明し、そこに由来する仏像を写真で紹介しながら特徴や成り立ちについて解説した。
 
 第2部の講演および鼎談では、鈴木久男 文化学部教授・益川塾指導教授による「鹿苑寺石不動と四十五尺の滝」と題した講演と、大森惠子 益川塾人文社会科学系研究員による「西園寺の妙音天と琵琶の伝授」と題した講演を行った。その後、宮川康子 日本文化研究所長をコーディネーターとし、伊東指導教授を含めた3者による鼎談を行い、西園寺に石不動明王と生身不動明王の2体があった理由など、3者それぞれの見解を説明された。
西園寺の創建や仏像について話す伊東指導教授
伊東指導教授、鈴木教授、大森研究員の3者による鼎談が行われた
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